男性向け雑誌がFacebookに掲載した「どっちが好き?」画像が不適切広告にあたるとして削除処分
By The Bikini Open
「写真の中の女性、右と左のどちらが好き?」という画像を男性向け雑誌がFacebookページに掲載してコメントを集めていたところ、広告協会から「不適切広告だ」と苦情を受けて削除される処分を受けました。出版社側は「これは広告ではなく、記事の資料だ」として反発しています。
Zoo Weekly censured by ad watchdog for 'demeaning' Facebook posts - mUmBRELLA
http://mumbrella.com.au/zoo-weekly-censured-by-ad-watchdog-for-demeaning-facebook-posts-128173
問題になっているのは、オーストラリアで発行されている男性向けの雑誌「ZOO Weekly」が公式Facebookページに掲載した画像。すでに削除されていますが、ニュースサイトmUmBRELLAが保存していた画像がコレ。水着姿の女性の上半身のみと下半身のみが並べられていて、「左、それとも右?選んだ理由も添えてコメントしてね」と呼びかけるキャプションがついています。
こちらが寄せられたコメントの一部、「右、『穴』は1つよりも2つの方がいい」「左、『サンドイッチ』してもらえる」などと書かれています。
広告基準委員会はこの画像について、女性を2つにカットした画像とどちらかを選ばせるような質問をしたことで、ZOO Weeklyが女性の品位を下げるようなことを行ったと考えました。さらに、この画像の下には上述したような女性に対する不適切なコメントがついており、それはZOO Weeklyの質問が導いた結果であるとも続け、ZOO Weeklyにはコメント表示を調整して、コミュニティ(ここではFacebookページ)を正常に保つ義務があると判断を下しました。
広告基準委員会では、今回の画像以外にも、
女性が「Nintendo(任天堂)」と書かれた白いアンダーパンツを履いた姿の背後に「このコンソールをなんて呼んでいる?」と書いてある
ビキニを着用した女性が、ZOOマガジンを持って自分撮りしている
おっぱいが並んだ写真に「boobipedia(おっぱいペディア)」とタイトルをつけた
ビキニ姿の女性を並べて、どのビキニがいいか読者コメントを求めた
などの事例について寄せられた苦情に対しても、APCマガジンズに不利な裁定を下しました。
こちらについては、似たような画像を今でも見ることができます。たとえば、自分撮りはこういうもの。
ビキニ姿の女性を並べて……の事例としては、こういう写真に対して「1番から8番、どれがいい?」とコメントを求めている、という感じ。
APCは当初、苦情に対して「この画像は広告ではなく記事の一部なので、委員会が決定すべきことではない」と反論。裁決については「ZOO WeeklyのFacebookページを『マーケティング・コミュニケーション』だと判断されたが、現代のメディア組織がソーシャルメディアを通じて読者とつながる方法をそのように受け取られるというのは誤解がある。Facebookページやウェブサイト、雑誌には確かに編集した記事とともに広告コンテンツが掲載されているが、今回苦情のあった部分は間違いなく記事であって広告ではないし、掲載の時点では事前の規定もなかった」とコメントしています。
ZOO Weeklyがコメントで出した規定というのは「Facebookページについては設置者がコメントも含めて責任を負うことになり、最低でも1日に1回はチェックしておくこと」というもので、オーストラリア広告協会が今週初頭に発表したものでした。
今回話題になった画像は確かにかなりショッキングなものだったので話題になりましたが、画像につけられたコメントも含めて取り締まり対象となるのであれば、ネット上で画像にコメントをつけられるようなサービスは気をつける必要があるということになりそうな……。
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