16歳の女子高生が学校で便器用洗剤とアルミホイルを混ぜて爆発させ逮捕される
By DVIDSHUB
アメリカのフロリダ州、バートウにある高校に通う、キエラ・ウィルモットさん(16歳)は、学校のキャンパス内でアマチュア科学イベントの一環で、便器用洗剤とアルミホイルを混ぜてそれを爆発させました。罪を問われるような行為は行っていませんでしたが、「学校の所有地内で行われた学校公認行事にて、武器または火器を所有あるいは使用した」という容疑で逮捕されるという事態になっています。
Charges dropped against Florida teen over amateur science experiment — MSNBC
http://tv.msnbc.com/2013/05/15/charges-dropped-against-florida-teen-over-amateur-science-experiment/
これがキエラ・ウィルモットさん(16歳)
この爆発による負傷者はおらず、唯一の損害は8オンスのプラスチック製水筒のみであったはずなのに逮捕されたようです。
By Cecilia Espinoza
All In With Chris Hayesの中で、「これは国内の問題を象徴しています」と8歳から22歳の若者を支援する団体であるThe Brotherhood-SisterSolの重役であるカリー・ラザレ・ホワイトさんは言いました。またホワイトさんによると「国内で300万件以上行われている退学処分や停学処分は厳しすぎるものであり、黒人の学生を容赦の無いやり方で学校から追い出す結果になっている」と言います。
By Lotus Carroll
また、毎年学校から退学処分にされる学生の40%は黒人であり、学校内で摘発される者の70%は黒人とラテンアメリカ人であるという、PBSによって集められたデータや、カリフォルニアでは退学処分の1/4が学校側の故意の振る舞いによるものである、ということが判明しています。
ウィルモットさんもこれらの被害者になるところでしたが、報道や科学業界などからのウィルモットさんを擁護する声が多く出て全国的な話題になりました。crowdtilt内でウィルモットさんの弁護料に8000ドル(約82万円)以上が集められ、change.orgでは起訴取り下げのために200000人分の署名を募集しており目標まであと約4600人分のところまで集まっています。
学校で起こした爆発事件から、他人の悪意と善意を体験することになったウィルモットさんですが、弁護士によると既に10日間の拘留を勤め今は他の学校に通っているようです。
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