80歳の幼稚園教諭、年齢差別で不当に解雇されたと訴訟を起こす
30年以上にわたって幼稚園の教諭を務めてきた80歳の女性が、「園児をトイレに連れて行くのを拒否した」ということで解雇されました。彼女は「解雇は年齢差別による不当なものだ」として訴訟を起こしました。
80-year-old teacher sues to get job back after arguing with school about bathroom breaks
80-year-old teach wants her job back - YouTube
訴訟を起こしたのは、ニューヨーク市クイーンズ区BriarwoodのP.S.117という幼稚園で教諭をしていたリリー・レオンさん(80)。
クビになった理由は園の関係者によると「園児をトイレに連れて行かなかった」というもの。レオンさんは「誰か1人の子がトイレに行くときには、男の子も女の子も、全員を同時にトイレに連れて行くことを求められました。それは不可能です」と語っています。
レオンさんに割り当てられた教室にはトイレがなく、子どもたちがトイレに行くときはカフェテリアを通っていく必要があり、その際には安全のためにもレオンさんが付き添う必要がありました。レオンさんの弁護士は「子どもがトイレに行くとき、最初から最後まで面倒を見るのが教育上ふさわしいとは思えません」と主張。「また、レオンさんは教えるのが上手ですが、足が悪く早く歩くことができません。数年前からは杖も使っているのです。なのに、なぜ80歳の教諭にトイレのない教室をあてがうのでしょうか。」
これまでにレオンさんはいかなる問題を起こしたこともなく、年間10万49ドル(約783万円)の給料を得ていたのは教諭としての能力が確かであることを示しています。教育歴34年のレオンさんの望みはあと1度だけ子どもたちを教えたいということ。ベテラン教諭の願いは届くのでしょうか。
ちなみに、YouTubeの動画に対しては、レオンさんに教わったという人からのコメントがつけられています。この人によると、レオンさんはとてもいい先生で、困っている子がいるとそばに座って問題解決を手助けしてくれたりしたそうで、なんとか彼女が仕事に復帰できることを願っているとのこと。
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