取材

西川貴教が「自分が楽しんだものを次に渡していきたい」とアニメミライを語るスペシャルトークショウレポート


T.M.Revolutionabingdon boys schoolとして活動している西川貴教さんは大のアニメ好きとしても知られていて、アニメの主題歌を歌ったりするだけではなく、声優として作品に出演したりもしていて、今は文化庁が若手アニメーターを育成するために支援を行うプロジェクト・アニメミライの広報大使も務めています。

5月3日から5日に徳島で開催された「マチ★アソビ vol.10」では「アニメミライ広報大使 西川貴教スペシャルトークショウ」が開催され、アニメミライに限らず昨今の面白いアニメなどについて自由奔放なトークを繰り広げました。

アニメミライ広報大使 西川貴教スペシャルトークショウ マチ★アソビ vol.10 2013.05.03~05.05開催
http://www.machiasobi.com/events/nishikawa.html

「西川貴教」のネームバリューは凄まじく、老若男女問わず幅広い層の人が多数集まって待機列を形成。


川沿いに作られたこの行列、どうなっているかというと……


こんな感じ。「先頭側」と書かれている部分より前にまだ少し並んでいる人がいて、そこから川べりの通路にギッシリと行列が左端まで続いており、そこで折り返しがあって、上の通路の最後尾まで連なっています。なお、これと同じような行列が他にもう1つ作られていました。


折り返し地点はちょうど新町橋東公園のステージの川向かい。


前のイベントを眺めつつ、トークショウの開始を待つ人たち。


すると、その目の前を西川さんの乗った船が通過。


キャーという歓声が上がったため、小野坂・小西の「O+K」チャリティ似顔絵会のイベントを行っていた小野坂昌也さんと小西克幸さんが思わず反応するほどでした。


前のイベントが終了したあと、ステージ前はお客さんの総入れ替えが行われました。このような形で入れ替えが行われるのはマチ★アソビでも異例のこと。


完全にお客さんが退出した後、ステージのセッティングが行われ……


さきほどの行列に並んでいたお客さんたちが入場。


公園が見える橋の上や対岸までギッシリと人が埋め尽くしました。


イベントの司会を担当するのはニッポン放送の吉田尚記アナウンサー。

吉田尚記(以下、吉田):
すごいことになってますね、これ……。わかってていただいて方と、西川さんに惹かれてイベントに来てみたらラフな格好の男が出てきてびっくりしている人と、いろいろだと思います。西川貴教のオールナイトニッポンで無茶なことをやらされていた局アナこと局しもべ、吉田尚記です。伝わった方がいらっしゃる一方で、橋の上の人はさっぱりだという状況が把握できました。ぼくはもともとアニメが大好きで、このマチ★アソビに自転車で来てしまうぐらい……東京から飛行機で空港まで来て、そこから自転車ですよ。今日はガチでアニメが好きな西川さんと、本気で話をさせていただこうと思っています。


吉田:
とうとうマチ★アソビにあの方がご登場です。この立場だからこそ来ていただくことができました。アニメミライ広報大使、西川貴教さんです。


西川さんの姿が見える前からキャーという大歓声がわき起こりました


西川貴教(以下、西川):
なんじゃコレ(笑) どうもみなさん、すごいな……徳島で立候補したら当選できそうですよね、ありがとうございます。どうも、西川でございます。


吉田:
支持率の高い総理の遊説みたいですね。

西川:
執行部から「ちょっと盛り上げてきて」って言われてみたいなことになってます。どうぞよろしくお願いします。


吉田:
話が長くなりそうなので、座らせていただきます。

西川:
後ろにも人がいるんですね、前に座る形で申し訳ないですがすみません。


西川:
夕陽が出ていて、すごいところで話すなぁ。屋根のないところでこんな話をすることはないもの。

吉田:
いくら西川さんでも、なかなかないですよね。

西川:
野ざらしですからね(笑) 野ざらしトークショーってありえるんですね。

吉田:
これがマチ★アソビならではだと思います。

西川:
実は昨年の1月に徳島でライブがありまして。

(観客から「行った!」との反応)

西川:
来てたんですよ。そのとき、ライブが終わってからufotable cafeに行ったら、閉まってたんです。

吉田:
ライブが終わった後ですからね。

西川:
「マジかよ!」って思って、1月だから寒くてブルブル震えながら、外観の写真だけ撮って帰りました。ただのアニオタ状態です(笑)

吉田:
思いが叶って、ようやくマチ★アソビに来られたと。

西川:
ありがとうございました、やっと来ることができました。


吉田:
さっきイベントのために並んでいた方はご覧になったかと思いますが、西川さんが船で通過して。

西川:
ああいうの見たことありますよね。道頓堀でトム・クルーズがやってそうな感じ。

吉田:
来日モーションみたいですよね。

西川:
「ニホンノミナサン、コンニチワ」みたいな。みなさんは船に乗りましたか?橋の下美術館。……おお、結構な人が行ってますね。すごいよね、ClariSの曲を聞いたり、アイマスの絵をこんな近い距離で見たり。「あ、サイン入ってるやん!」とか気付いたりするし。

吉田:
見上げた状態で「Ready!!」を聞くという。

西川:
「二人揃ってClariS」とか……そう、MBSの丸山さんが「ClariSの顔見たことあります?」「写メとってきてくださいよ」って、「見れるかアホ!」と(笑) オタク同士の会話をしたりしてました。

吉田:
まさかヴァルヴレイヴを作っている人たちが、こんなトークをしているとはね。

西川:
「世界を曝く」!

吉田:
世界じゃなくてClariSを曝きたいだけじゃないですか。

西川:
ダメだ、これは話が長くなる、絶対にこうなるって言ったじゃん!(笑)

吉田:
でも今日、チェインバーの話もしたいんでしょ?

西川:
そうなんだよー、阿波おどり会館でチェインバーの頭部が飾られているというので行ってみたらもうバラされていて、「ええええ!!??」って。

吉田:
ちょうどProduction I.Gのプロデューサーの方とかがいて、「5分で作りますから」と言ってくれたんですが、作り始めたらファンの人もわらわらと集まってきちゃって、まさにガルガンティアの船みたいなことに。

西川:
そう、船団の人たちみたいにわらわら集まって……って、話が長くなる!

吉田:
そんなわけで西川さんはufotable cafeにわざわざ来てしまうぐらいの人なんですが、とうとうマチ★アソビに降臨していただきました。たぶん、マチ★アソビ史上でも一番人が集まっているイベントなんじゃないですか?

西川:
すごいね、ウェーブとかやりたいね……やってみよか。

吉田:
では、関係者の皆さんからスタートしてできるだけ遠くまで行けるように、みなさん、参加していただけますか?

(大歓声)

西川:
一つになりましょう。せーのっ……

「マチ★アソビ vol.10」西川貴教スペシャルトークショウでウェーブ大成功 - YouTube


西川:
すばらしい!

吉田:
これだけの人に集まっていただいて、今日西川さんに何の話をしていただくかというと……「4月アニメの何が面白いか」でもいいかなと思うんですが(笑) まず、翠星のガルガンティアを見ていることは確実ですね。

西川:
そうですねぇ、まずは……「よんでますよ、アザゼルさん。Z」。

吉田:
そこ!?

西川:
15分作品って見やすいしね。

吉田:
15分モノというと「波打際のむろみさん」もありますが。

西川:
むろみさん、4話でイエティが出てきましたね。あとは「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%」も見てますよ。

(お客さんから「えー」「へー」という反応)

吉田:
今期は豊作中の豊作ですね。

西川:
録れてるものから見てますよ。最近困るのは、ケーブルテレビに加入していると、BS11やアニマックスで放送したものも順番に録画していくので、例えば第4話が3回も4回も入っていたりして……。「中二病でも恋がしたい!」のころとかすごく溜まったもん、3話だけでも5本ぐらいあったり。TOKYO MXとかtvkとかで放送があって、さらにMXが追っかけ放送でもう1回流したりすると、それもレコーダーが拾ってしまって大変だったり。


吉田:
関東のUHF局放送を見ている人のあるあるですね。「惡の華」とかは見てないんですか?

西川:
見てます、斬新ですよね。ぼくはアニメも好きですが、バンドをやったり音楽もやったりしてるんですが……

吉田:
ついでになってますが大丈夫ですか?

西川:
先輩にBUCK-TICKというバンドがあって、そのヒット曲に「悪の華」というのがあるんです。そんなこともあって、うたプリじゃないけどイケてる男の子が出てくる作品だと思ってウキウキして見てみたら「なんじゃこれ!パンツだと!?」って……パンツじゃないや、体操着だった、勝手に妄想が膨らんで飛躍しすぎちゃった(笑)

吉田:
今日はこういう話を40分やるという手もありますけども。

西川:
あと、「サムライブライド」も見てますね。やっぱ巨乳ものだからね……乳揺れしか興味がないからね。


吉田:
動画を何枚使っているんだろうかとかね……と、そういう話をしているときに目の前にちびっ子がいることに気付いて、申し訳ない。

西川:
ごめんね、お兄さん、そういうところで育ってきちゃってるから。

吉田:
そういうお兄さんじゃないと頼めない仕事もありますからね。

西川:
コレを、ちゃんと国が認めているんですよ。文化庁から委嘱していただいた広報大使としての仕事です。「国に認められたアニオタ」ですから。

吉田:
国家錬金術師みたいな感じで、国家アニオタね。

西川:
これで結構、国の偉い人と話をしたりするのよ。

吉田:
今日の西川さんの立場は「アニメミライ広報大使」です。このプロジェクトについてご存じの方は……半分以上いらっしゃいますね。

西川:
対岸でも手を挙げてくれていますね、ありがとうございます。

吉田:
アニメミライというのは、アニメーターの方が……

後ろを船が通過して、それを呆然と見送る形になった吉田さんと西川さん。


西川:
すげえ!話をしてる最中に船が通るってなかなかないよね。

吉田:
おじさんもまったく動じていなくて、キャプテンハーロックかと。

西川:
今年の秋に公開されますから。

吉田:
今の光景を「そういえばヤマトやってるなー、あのお父さんに声を当てるなら小野大輔だな」と思いながら見てました。えーと、どこまで話したかな……。

西川:
こうして大事な話がどんどんそれていくんだね(笑)

吉田:
2199……ちがう、アニメミライは2013ですね。アニメーターの方々には「作品を見てもらえるのが嬉しい」という気持ちもありますが、ちゃんと続けていける状態じゃないと技術が身につかないし、今は仕事が海外に出ていってしまうという懸念も現場にはあります。そこで、国がアニメーターさんを育てていかなければならないということでやっている事業です。

西川:
本当は新人さんが制作現場に入り、「見て覚える」という形で技術が伝承されていくんですが、いまは作画作業にコンピュータが使われたりして、地方にスタジオがあって作業していたり、分業によってスピードアップしてコストを削減したりしていて、なかなか「きちんと指導をする」という機会がなくなっています。今みんなが好きで応援しているアニメは監督さんの高齢化も進んでいるのれ、それを我々がしっかり支えて、若くて才能のある人を、国も含めてみんなで育てて、楽しめるものを作っていこうよ、というのがアニメミライの趣旨です。

吉田:
正式名称として「平成25年度文化庁委託若手アニメーター等人材育成事業」という名前がついていて、錬金術師だけではなくアニメーターも国が育てないといけないと。

西川:
錬成しないといけないわけですね。

吉田:
自然にはできないですから。

西川:
等価交換ですから、国がお金を出します。……こういう余計な部分で話を広げちゃうのはよくない(笑)

吉田:
覚えてますか西川さん、ぼくらはほぼ毎週2時間、それを全国放送でやっていたんですよ。

西川:
誰もついてこないはずだよ……。

吉田:
しょうがないです。でも、それを期待して集まった人もいらっしゃいます。

(会場拍手)

吉田:
アニメはエンタメで、人に見てもらってこそ成立するものなんですが、1年目は広報大使がいなかったんです。事業としてやっていく中で、広く知ってもらうためにどうするかと考えて、2年目に広報大使をつけようということになりました。すでに何度かお話していますが、アニメミライのプロジェクトマネージャーをしている桶田大介という弁護士は、俺の高校生の同級生だったんですよ。

西川:
すごいよね

吉田:
18年ぶりぐらいに会って話してみると、お互いにアニメ関係者に会いすぎている。「じゃあ、何か手伝うよ」ということで「誰か有名な人でアニメ好きな人いない?」っていわれた瞬間に頭にぱっと思い浮かんだんだけれど、こんなこと頼んでもいいんだろうかと。

西川:
まあねー。

吉田:
西川さんはそのときのことは覚えてますか?

西川:
ライトな感じだったよね。

吉田:
直接電話させていただいて、「最近のアニメでは何を見てますか?」って。そういうのばっかりですね。

西川:
そうだねー。うちのレコーダー、ガルガンティアの第1話だけ録れてなかったんですよ。でもブルーレイをいただいて…

吉田:
アニメ コンテンツ エキスポで配っていたやつです。

西川:
「ああ、よかった。これで見逃さないで済む」って。あの作品、フラグが多すぎるんだよね……またこの流れに!

吉田:
と、お話をしていてもこういう流れになるので、アニメミライの話をしやすかったんです。「こういう事業があって、広報大使を探しています。国のお墨付きなんですが、西川さん、よければ引き受けてくれませんか」とお伺いしたら、すぐにOKを出してもらって。

西川:
「いーよー」って。

吉田:
そのあとに西川さんが、アニメの現場がいかに厳しいというのは僕も聞いている、いつ恩返しすればいいかと思っていた、いつ主題歌の提供を開始すればいいかと思っていた、と話してくれたんですが、覚えてます?

西川:
覚えてます。これをきっかけに自分たちが一緒に育てていくような感覚を共有できると、もっと好きになったり、違う見方になったりするんじゃないかなと。例えば、高校野球みたいに、見ていた選手がプロに入ったらその流れで自然に応援するという、あんな感じにあればいいなと思っていました。

吉田:
松井秀喜選手は国民栄誉賞を受賞するところまで行きましたけれど、星陵高校の時から見てますもんね。長く同じものを見続けているということの楽しみがきっとあるはずで、アニメミライがその第一歩になればと。

西川:
そういうプロジェクトになればいいなって。

吉田:
そんな言葉を西川さんからいただいて、「この人はどれだけアニメが好きなんだろう」と思いました。「ありがたいな」という気持ちと同時に、5%ぐらい「ちょっとやりすぎかな」と引く気持ちも(笑)

西川:
これだから僕はダメだなと思ってます、だって一番楽しい時間だもん、部屋を暗くしてアニメをずっと見ているのが(笑)

吉田:
そしてあんまり期待していなかった作品が面白かったときに「おおお!?」って。と、官公庁事業であったからこそみなさんに協力してもらうことができ、あのとき西川さんが「いーよー」って言ってくれた結果、こうしてマチ★アソビで話してくれていることにも繋がっています。

西川:
実際、こうしてみんなと会って肌で感じてみて、マチ★アソビはアニメイベントというだけではなく、地域のお祭りになっているのが素晴らしいと思いました。僕も地元の滋賀県でイナズマロックフェスをやっていて、それが地元のものになっていくのが夢なので、大変さもわかります。こういうところから元気になっていかないとね、東京だけが元気でもしょうがないのよ。


吉田:
フェスのころに滋賀県に行くと、駅前のごはん屋さんに「イナズマロックフェス定食」があったりしますよね。あれは公式のものじゃないですよね?

西川:
定食、ありますね。でも全然知らん(笑)

吉田:
公式ではやっていないけれど、勝手にやってくれてると。

西川:
おばちゃんが下着売ってたりもするで。「どこにイナズマ入ってるねん!」みたいな(笑)

吉田:
今日もこちらの川沿いとかに来てみて、徳島全体から「何かやろう」というのを感じますよね。

西川:
飛行機の中の時点で「これはきっとマチ★アソビに来るんだろうな」って人がたくさんいましたよ、ワンショルダーのカバンをピチッと装備して。

吉田:
ね!アニメファンはなぜかワンショルダーがお好き。

西川:
そして男の子なのに、みんなちょっとおっぱいありますからね。

吉田:
斜めがけにして、ちょっとπ/(パイスラッシュ)ができているという。

西川:
パイスラッシュ(笑)

吉田:
アニメは1人で見ても楽しいですが、みんなで見て語り合うのも楽しいですよね。

西川:
最近は、RDGみたいに地方を舞台のアニメも多いよね。うちの滋賀県だと、京都アニメーション作品のモチーフがあったり。

吉田:
けいおん!ですね。

西川:
アニメをきっかけにして人が集まる場所になったりしますし。

吉田:
アニメには日本を救う可能性がありますよ。

西川:
でも上の人たちって軽い感じで見ていたりするので、たとえば元都知事みたいなわけのわからない発言があったりする。

吉田:
ラノベみたいな小説を書いていたりするのに。

西川:
自分のことを棚に上げて、何言ってるの?って思う。

吉田:
青島幸男、石原慎太郎、猪瀬直樹って、東京都はラノベ作家でできてるのかと。

西川:
意地悪ばあさん」だよ!?

吉田:
出てた人ですからね。

西川:
そういった上の人たちとは温度差があるので、そこを埋めていかないといかんなって思います。

吉田:
アーティスト活動をメインにしている人だと広報大使なんて引き受けてくれないかなって思うんですが、西川さんがこうしてアニメミライ広報大使を引き受けて下さるのはセンスのいいことだと思うんです。今の若い人たちが見ているものの状況を知っているからこそできるのかなと。

西川:
ただし、一銭も入ってこないですけどね(笑)

吉田:
そのかわり毎年、超絶よくできたオリジナルアニメを4本見られるんですから。

西川:
みんなが楽しめるきっかけ作りは、僕らがしなきゃいけないことだなと思ったんです。地元のこともそうですし、自分たちだけのことを考えていたら小さくまとまってしまう。自分たちがお世話になったもの、楽しんだものをいかに次の世代に渡していくかということを、僕らがやらなければいけないフェイズだなと、改めて感じています。


アニメミライの実績を振り返ると、まだアニメミライではなく「PROJECT A」と呼ばれていた2011年は「キズナ一撃」「おぢいさんのランプ」「万能野菜ニンニンマン」「たんすわらし。」の4作品。「たんすわらし。」はProduction I.G制作で黄瀬和哉監督が担当した作品で、これがあったので攻殻機動隊ARISEは黄瀬監督の「初監督作品」になりませんでした。ちなみに、この1年目に指導を受けた若手アニメーターが作画監督やオープニング原画の担当をするようになっているとのこと。

2年目は「BUTA」「わすれなぐも」「しらんぷり」「ぷかぷかジュジュ」の4作品。吉田アナは「わすれなぐも」の中で「このロリコン!」というセリフがあったことで、文化庁に尻尾を振ることなく自分たちの作りたいものを作ろうという姿勢が感じたそうです。


3年目となったアニメミライ2013、「RYO-龍」には西川さんが声優として参加。セリフは少ないながらも、実際に現場に携わることができて、得られるものは多かったと語りました。「リトルウィッチアカデミア」は全編がYouTube・ニコニコ動画で公開され、YouTubeでの再生回数は44万回を突破。英語字幕付きなので海外のファンも楽しむことができるため「この作品は続かないのか?」「早く続編を作ってくれ」という声が殺到。

こちらは「リトルウィッチアカデミア」グッズ。


アニメミライでは「アニメーターを育成する」のが主目的なので、副産物として完成した作品の権利は制作した会社に渡され、どのように運用していくかは自由。こうしてグッズ展開するのも問題ないというわけです。


そのため、「アルヴ・レズル」では本編を収録したDVD付きの特別版が出版されています。「デスビリヤード」は西川さん、吉田さんともが「どうしようもなくマッドハウスだった」と絶賛。アニメミライは来年以降も事業が続くことが決まっており、5月1日に応募が締め切られました。今年の応募作品は17作品で、ここから4作品が厳選されるとのことでした。

西川さんは現在、「愛媛の近藤さん」こと水樹奈々さんとともに革命機ヴァルヴレイヴのOPを担当していますが、そのCDが5月15日に発売されることが決定。曲自体の長さは3分30秒なのですがビデオクリップは10分もあるとのこと。そのCDはまだ出回っていないのですが、「今現在、関西に2枚しかない」というディスクのうち1枚が西川さんから吉田さんに手渡されることに。


「貴重なCDをこれから吉田アナウンサーに渡しますから」と川向こうのお客さんにもアピールしつつ……


ディスクを渡す西川さん。「吉田アナは自転車で空港まで移動します。ということは……?」と危険なネタフリ。


「みんな、マジで危ないからタックルはやめてね。フリじゃないよ!」と吉田アナ。過去、吉田アナはファンのタックルを受けて骨折したことがあります。


そんなこんなで40分のトークイベントは大盛り上がりのうちに終了。


退場前に西川さんは「消臭力~」と歌い上げる大サービスっぷりでした。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
トリガー制作の「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」2015年公開へ - GIGAZINE

アニメ映画「リトルウィッチアカデミア2(仮)」制作計画が3000万円を超える金額を4000人超の有志から集め目標金額の倍をわずか2日間で突破 - GIGAZINE

無料でアニメ映画「リトルウィッチアカデミア」全編をYouTube・ニコニコ動画で公開 - GIGAZINE

「日本のアニメは面白い!」、渾身の4作品が公開された「アニメミライ2013」完成披露試写会 - GIGAZINE

未来にわたってアニメを楽しむために今見て欲しいプロジェクト「アニメミライ」 - GIGAZINE

西川貴教さん徳島来訪記念の「短パンクレープ」などマチ★アソビ vol.10限定クレープ試食レビュー - GIGAZINE

歌がうますぎて逆に面白い消臭力CM60秒版、ミゲル君と西川貴教が競演 - GIGAZINE

in 取材,   アニメ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.