ルール違反車両と戦うロシアのバス運転手のドライブレコーダー映像
2月15日にロシアのウラル地方に隕石が墜落した光景は多くのカメラで撮影されていましたが、多かったのは車載のドライブレコーダーで捉えた映像。これは自衛目的でドライブレコーダーをつけている人が多かったためですが、実際、ロシアでは非常に運転マナーの悪い人がいて悩まされている人が多く存在します。しかし、ゼレノグラードには、そんな悪質ドライバーのルール違反に対して平然と立ち向かうバスの運転手がいます。
Зеленоград, новости: «Автобус на дороге — главный!».
http://netall.ru/gnn/130/870/696835.html
その運転手がアレクセイ・ボルコフさん。YouTubeに「Volkosob832」という名前でアカウントを開設し、無茶な割り込みをしてきた車との一部始終を録画して公開しています。
Автоподстава 16 - YouTube
前のバスに続いてバス停を出発。
うまくバスをよけてくれる車もいるのですが……
突然、バスの前に切り込むように車が入ってきました。
近すぎてテールランプは見えていませんが、ブレーキを全力で踏んでいます。
当然ドシンと追突。
ロシアではこういう「当たり屋」がいて、運転者の前方不注意だったのか故意に割り込んできたのかを警察がなかなかまともに調べてくれないために、自衛手段としてのドライブレコーダーが普及しているというわけです。
「狙って当てに来ている」というのは以下のムービーを見ると分かります。
Автоподстава 11 - YouTube
先ほどのムービーと同様、先行するバスに続いてバス停を出発。
救急車が前に行って……
その後ろから来たのが問題の車。思いっきりブレーキを踏んでバスに「当てられよう」としています。このときは少し車間が空いていたので回避できました。
そして左の車線へ移動しますが……
問題の車もついてきて……
ブレーキ。
そして追突。
とにかく「当てられよう」と執拗に狙ってくるわけです。
Автоподстава 15 - YouTube
日中、あまり事故が起きそうにない直線道路で……
交差点に近づいたところで左からワゴン車が割り込んできました。
これは斜め後ろから押すような形になり……
レコーダーに映らない歩道側まで押し出してしまったようです。
最後は、最近アップロードされたもの。
Автоподстава 18 - YouTube
ムービーはバス停を発車したところからスタート。
バスの前は左右の車線とも広く空いていて、事故が起きそうにはないのですが……
また左の車線からバスの前ギリギリに割り込んできて、追突。
メチャクチャ怖い顔で怒っています。
ボルコフさんは運転手歴8年以上で、これまでに100件以上の交通事故に遭遇しています。ロシアでは同じように悪質なドライバーに苦しめられている人が多いようで、ボルコフさんを称えるようなコメントも寄せられています。
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