PS4やXbox360後継機の開発で新世代のゲーム機戦争が始まりつつある

By wizzer2801

PlayStation 4らしき新しいゲーム機が2月20日に発表されることが明らかになり、Edge OnlineにはPS4の詳細情報も掲載されましたが、PS4やそれに続いて発売されるだろうXbox 360の後継機が新世代のゲーム機戦争を巻き起こすだろうと予測されています。

Next up: the mother of all tech wars | TechCentral
http://www.techcentral.co.za/next-up-the-mother-of-all-tech-wars/37933/

How Mobile Kills the Console But Advances the Gaming Industry | Wired Opinion | Wired.com
http://www.wired.com/opinion/2013/01/how-mobile-kills-the-console-but-advances-the-gaming-industry/

Edgeによれば2013年に発売される予定のPS4のコントローラーは、既存のデュアルショックと同じサイズで、セレクト・スタート・PSボタンの代わりに小型のタッチパッドが付くことになるとのこと。また、コントローラーに新しくつけられた「共有ボタン」を押すとスクリーンショットやビデオをオンラインで配布することが可能で、ユーザーがゲーム映像を編集しインターネットで配信できるようになっています。

CPUはXbox 360の後継機、通称「Durango」とともにAMD製の8コア1.6GHzを使用予定。Durangoは8GBのDDR3 RAMを使用するのに対して、PS4は現在のところ4GBのGDDR5 RAMを使用するとされており、最終段階までには8GBにまで容量をアップさせる計画だそうです。タッチパッドやシェアボタンなど、現時点でのスペックはPS4の方が優勢だと考えられていますが、いずれも完成時のパワーは拮抗する見通し。

PlayStation 3は2006年に発売されましたが、最新技術を搭載したにも関わらず価格設定が高かったこともあり、ソニーが予想したほど売上は伸びませんでした。PS3の失敗や任天堂のWiiの成功から学び、今回のゲーム機は最新技術は押さえ気味で、人間工学や電力効率・冷却システムといった部分に焦点を当てている様子。これはMicrosoftにも共通しています。

By fritzon

2012年度末に発売されたWii Uや、PlayStation Vitaの売上は予想よりも芳しくなく、市場調査会社のNPDによると、2012年のゲーム機の売上は2011年よりも22％もダウンしていたとのこと。そこに大きく関わっているのがタブレットやスマートフォンなどモバイル端末によるゲームの普及で、現在はモバイル端末上のプレイが中心ですが、テレビと接続させることによって既存のゲーム機に置き換わる可能性も十分にあります。フィンランドのRovio Entertainmentがモバイル向けに開発したゲームAngry Birdsは世界的なヒットを記録していますが、モバイル端末向けのゲームは多くが無料、あるいは2～3ドルでダウンロードできるものであり、これはゲーム機にとっては驚異と言えます。ゲーム市場が大きく変化している現在において、DurangoやPS4の問題は今後5年の変化に対応できるハードウェアかどうかというところにかかってきます。

DurangoもPS4の「共有ボタン」と同じくソーシャル面に焦点を当てる可能性は十分にあり、この傾向が今後も続くと、これからのゲーム機市場ではソーシャルサービスやオンラインゲーム・メディア配信・そしてコントローラーのインターフェースという点に焦点を当てた新たな競争が始まることが予想されます。なお、いずれのゲーム機も2013年6月に開催されるE3 2013での発表が予定されています。