レビュー

近未来的でまるで3DCGのポリゴンっぽいデザインになっている「Solid Gray」を背負って街中を歩き回ってみた


アルマジロの甲羅をイメージしたデザインのバッグがオランダのデザインスタジオ「Lijmbach, Leeuw & Vormgeving」により設計されました。「Solid Gray」(税込2万2800円)というバッグで超軽量かつ高強度のバッグに仕上げてあるとのことなのですが、何よりも近未来を連想させるような特徴的な形状が気になります。「これは実際に手に取ってどのようなものなのか見てみたい!」、ということで実物がどのようなものなのかチェックしてみることにしました。

開封の儀。開けると、バッグの上部がチラリ。


事前に写真で見ていたのにもかかわらず、実際に見てみると「おぉ…」となるほどの特徴的なデザインです。


「確かに特徴的なバッグだけど、外で見てみると案外普通に見えるかも知れない」、という気になったのでバッグを背負って早速街に繰り出してみました。やはり真っ白なバッグが、周りの風景に溶け込まず圧倒的存在感を放っています。


切符売場にやってきました。ここでも目立っています。


電車の列に並んでいてもどこにいるのかすぐにわかるほど。


このように人混みに紛れていても強い存在感は健在、というより人混みでこそこのバッグのインパクトの強さが最も発揮されます。しかし、ちょっと視線が気になります……。


◆フォトレビュー

大きさは320(W) x 500(D) x 200(H)。ボディ素材には高い強度を持ちつつも非常に軽量な素材であるポリプロピレンブロック共重合体が使用されているため、重量は約1.15kgと軽め。


背面です。


別角度から見るとこんな感じ。


背面部分は真っ平らでは無く、背中にフィットするように設計されています。


バッグの下部が大きく盛り上がるような形状になっているのが、このバッグの特徴。


一見すると非常に頑丈そうに見えるのですが、使われている素材の厚さは薄めです。


素材の厚さは2mm程度と相当な衝撃に対して耐えられるほどの厚さはないので、高強度といっても過剰な期待は禁物です。


上部についているクリップによって、バッグを開くことができます。


「Solid Gray」の開け方 - YouTube


内部には、ノートPCなどが収納できるメインのスペース、小物が収納できる2つのボックス、そしてメモなどを挟めるクリップがあります。


こちらがノートPCなどを収納できるスペース。15.6インチまでのノートPCなどが収納できるようになっており、調節可能なゴムのコードで固定することが可能です。


「Solid Gray」でノートPCを固定 - YouTube


底部にはクッション性の高いEPDM(エチレンプロピレンゴム)が備えられており、ノートPCを下からしっかりサポート。


コードをきつく調整したのですが、ゴム自体の伸縮性のため指を入れるとすんなり隙間ができてしまいます。激しい運動の場合は、やはり揺れが気になります。


なので、ノートPCなどは直接固定させるのでは無くこのようにインナーケースを使うとさらに耐衝撃性がアップし安心です。


小物が収納できるボックスもあります。


深さはポケットティッシュがちょうど収まる程度で、名刺ケースと一緒に入れるとほとんど容量はいっぱいになりました。


その上部にはフタのついた開閉式のボックスもあります。


ボールペンなどがスッポリ収まる大きさです。


スナップ式のフタがあり荷物が飛び出す心配はいりませんが、しっかりと荷物が固定できるようにはなっていないため、携帯電話など精密機器は入れないのがベター。


さらにクリップも付いています。


このように、メモ帳などをはさんで固定することが可能。


ショルダーの長さはストラップを使って調整します。


確かにバッグ自体は軽量なのですがショルダー自体にクッション性が無いために重さがダイレクトに肩に伝わるので、ノートPCなどを収納させて長時間使用すると肩に疲労を感じます。一方、材質が硬いので背中が痛くなるかと思いきや逆に中の荷物が背中にあたるのを防いでくれるため、背中は快適です。例えるならランドセルを背負っているような感覚。また、PCを入れた状態で歩いたり走ったりしてみたのですが、PCが揺れるようなこともなくしっかりと固定されていました。


なお、雨など水滴や汚れの侵入を防ぐレインカバーが付属しています。色は、暗闇でも見やすい蛍光イエローカラーと、こちらもかなり目立つ仕様です。


そんなわけで再度、お外へゴー。


見た目のインパクトだけではないということをお目にかけましょう。


まず、なんだか最初に背負ったときよりも精神的に少しだけ成長したような気になれます。


さらに、このようにして切符を買うだけでも、まるでSF世界のソルジャーが謎の端末を操作しているように見え、周囲を威嚇できます。


ホームに立っているだけなのに、なんだかすごく視線を感じますね……。


が、おそらくそんなのは自意識過剰すぎるのが原因で、実際にはこのようにしてかなり目立ちますが、都会のドライでクールな空気の中では誰も気にしません。


気にしないどころか、凝視された挙げ句の果てに、できるだけ近づかないように距離を置かれ、妙な空間が広がっていますが、むしろ都会の喧噪と混雑の中では快適なプライベート空間が確保できる訳なので、一石二鳥です。


というわけで、没個性的なデザインでは満足できない、目立ちたいけれども実用性も欲しい、そういうワガママな要望を満たしてくれる数少ない選択肢の一つとして、あらゆる意味で一考に値します。「役者と乞食は三日やったらやめられない」と言いますが、この視線の集め具合は危険です。背負った人にしか分からない世界がそこにあります。

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in レビュー,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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