取材

アフリカの携帯電話事情まとめ、街中に携帯の充電屋さんや修理屋さんも


こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。アフリカでもたくさんの人が携帯を使っています。プリペイド方式が一般的ですので、SIMカードを手に入れてリチャージカードで残高を追加していけば、自分のような旅行者でも携帯を使いこなすことができます。電気がない、修理が必要なアフリカならではのサービスもみかけました。そんなアフリカでも熱く賑わう携帯事情をまとめてみました。

アフリカで携帯を使いたければ、まず最初にSIMカードを手に入れないといけません。SIMカードは携帯ショップや商店で簡単に手に入ります。日本の携帯だとSIMロックがかかっているようなので、海外でSIMフリーの携帯を手に入れるのをお勧めします。自分はセネガルのダカールで格安携帯「Nokia1280」を手に入れました。

こちらはナイジェリアで手に入れたMTNのSIMカードで200ナイラ(約120円)。簡単な操作ガイドがついています。


このようにして、SIMカードを携帯本体に装着します。ただ、ナイジェリアはこれだけでは携帯は使えませんでした。街にあるオフィスみたいな場所でパソコンによるレジストレーション(登録)を完了しないといけません。携帯が使えるようになるのに3~4日かかりました。


こちらはギニアで手に入れたOrangeのSIMカードで1万ギニアフラン。(約120円)


ギニアOrangeの簡単な操作ガイド。フランス語です。


こちらはマリで手に入れたOrangeのSIMカードで1000西アフリカフラン。(約170円)


こちらはガーナで譲ってもらったMTNのSIMカード。ガーナでもレジストレーション(登録)が必要でした。


こちらはベナンで手に入れたMTNのSIMカードで1500西アフリカフラン。(約250円)


SIMカードを手に入れたらクレジット(残高)をリチャージ(追加)しなくてはいけません。アフリカではプリペイド方式が一般的ですので、必要なときに必要な分だけ残高を入れて使います。だから、旅行者でも便利に携帯を使えます。リチャージカードも携帯ショップや商店とかで簡単に手に入ります。

こちらはナイジェリアの100ナイラ(約60円)のリチャージカード。


このリチャージカードに記されている769236268052という数字を「*555*769236268052#」と押してリクエストをかけると……


このように100ナイラの残高が追加されます。


こちらもナイジェリア200ナイラ(約120円)のリチャージカード。


裏面の銀シールを削ると数字が出てきます。


こちらはギニアの10000フラン(約120円)のリチャージカード。


裏の銀シールをコインで削ると14桁の数字が表れます。これを説明通りに「*123*59631411254010#」と押してリクエストすると、残高が追加されます。


こちらはガーナの2セディ(約120円)のリチャージカード。2枚に重ねられた紙を開くと数字が出てきます。


ベナンの500西アフリカフラン(約85円)のリチャージカード。


裏の銀シールをコインで削ると数字が出てきます。


同じくベナンの500西アフリカフラン(約85円)のリチャージカード。番号も隠れていなく信用に欠けましたが、ちゃんと残高が追加されました。


セネガル、ギニア、マリ、ガーナ、ベナン、ナイジェリア、ガボン、コンゴとほとんどの国ではリチャージカードを購入して残高を追加していました。ただカメルーンだけは違っていて、自分の残高を売っている人の携帯から、必要な分だけ残高を移してもらうという不思議な仕組み「トランスファー」が一般的でした。

ギニアのOrangeの場合「*124#」でリクエストかけるとこのように携帯クレジット残高の確認ができます。コンゴのMTNなら「*137#」のように、どこの国も「*3桁の数字#」で同じように残高の確認ができました。


同じくギニアのOrangeで「*145#」でリクエストをかけると自分の携帯番号が確認できます。


アフリカのどの国でも複数の会社により、携帯サービスが提供されています。その中でもOrangeMTNの二つの会社の活躍には目をみはります。

Orangeはフランスの携帯サービス会社で旧フランス植民地を中心に世界各国でサービスを展開しています。実際にフランス、スペイン、アフリカではギニア、マリ、セネガル、カメルーンでサービスを確認しました。セネガルOrangeの広告看板。


カメルーンOrangeの広告看板。国際電話が1分99西アフリカフラン(約17円)でかけられるみたいです。


一方のMTNは南アフリカの携帯サービス会社で旧イギリス植民地を中心に中東、アフリカでサービスを展開しています。実際にガーナ、ベナン、ナイジェリア、カメルーン、コンゴでサービスを確認しました。

カメルーンMTNの広告看板。登録した2つの番号と夜10時以降に無料で通話できるサービスを紹介しています。


ナイジェリアMTNの広告ポスター。こちらもいくつかの番号を登録して通話料を安くすることができます。


ガーナでは日本でも一時期進出していたイギリスのVodafoneがサービスを展開しています。


ブルキナファソの携帯サービスの広告看板。


アフリカといえば、インフラの整備が行き届かず、電気の届かない地域があります。そんな場所でも、携帯は使われています。そんな携帯を充電するのが街の充電屋さん。自家用発電機を回して電気を供給しています。写真はギニアビサウで撮らせてもらいました。たくさんの携帯が充電されています。


そしてもう一つ、アフリカの携帯事情で気になる所は、街に携帯の修理屋さんがいることです。ハンダや電気計器を置いた小さな店や露店をどこでもみかけます。写真はナイジェリアで撮らせてもらいました。


今までたくさんの国を訪れましたがどんな場所でも携帯関係は熱く賑わっていました。それはアフリカであっても同じようです。たくさんの人が携帯を利用しています。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com)

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in 取材,   モバイル, Posted by darkhorse_log

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