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インターネットにはタバコや酒、麻薬並みの常習性がある


タバコや酒などには中毒性があることは知られていますが、インターネットを利用することにも同様の常習性があることがいくつかの調査から分かってきています。

People deprived of the internet feel 'upset and lonely' and find going offline as hard as quitting smoking or drinking | Mail Online

消費者調査会社のIntersperienceが、1000人を対象にインターネット利用に関する調査を行いました。調査対象の人々は、日ごろどのようにインターネットを利用し、スマートフォンやPCといった端末のうち何を使っているのかというのを質問され、その後インターネットに24時間いっさい触れないように言い渡されました。


インターネットにアクセスできない状態を強いられると、たとえ短時間であっても53%の人は混乱し、40%の人は孤独を感じたということです。また、この状況に置かれた被験者の中には、「インターネットに一切接続しないでいるのは、まるで飲酒や喫煙を断っているようだ」という感想をもらした人もいたということです。

Intersperienceの最高経営責任者のPaul Hudson氏は、「インターネットやデジタル技術はどんどん発達していて、我々のコミュニケーション方法自体に変化をもたらしています。友好関係や家族関係、職場での生活や購買活動など、さまざまな側面に影響をもたらしていると言っていいでしょう」とコメントしています。


より詳細な調査を行った先行する研究としては、2011年初頭に発表された、メリーランド大学で行われたものが挙げられます。世界各国の12の大学から総勢100名の被験者を募り、彼らからインターネット端末やテレビ、ラジオ、新聞も含めた情報を得る手段を断ち、手に取ることができるのは電話と書籍という状態で24時間過ごすように指示して、その時感じたことをレポートで提出するように求めました。

レポート内容を調査したところ、喫煙や麻薬を断とうとしている常習者が示すような身体的・肉体的兆候がレポートに多く見受けられたため、インターネットをはじめとした情報収集には麻薬やたばこ並みの常習性があるのだという結論が出ています。この調査ではテレビなども対象となっているため、インターネットを筆頭とした情報収集手段そのものが、現代の人々にとって依存の対象になっているという見方もできそうです。

インターネット依存症」という呼称もすでに使われていて、重度の依存には治療も行われているようですが、そこまでではないにしろ、多くの人がインターネットに生活の多くをゆだねている現状がありそうです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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