日本でもパケット定額プランは消滅するのか?UQ WiMAXにも問い合わせた

アメリカ最大手の携帯電話会社「Verizon Wireless」が今月からパケット定額プランを廃止して従量課金に切り替え、アメリカの上位2社が従量課金制に移行したことについて、大手通信会社の中で唯一帯域制限を課していない大容量通信と、下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsの高速通信を業界最安値で提供する「UQ WiMAX」を展開するUQコミュニケーションズに問い合わせてみました。
なお、すでに同様の質問に対してKDDIやソフトバンクモバイル、NTTドコモ、イー・モバイルなどの携帯電話各社が回答しています。
問い合わせた内容と回答は以下の通り。
GIGAZINE:
2011年7月現在、3Gネットワークのトラフィックは増加しているのでしょうか。
UQ WiMAX:
トラフィックは増加しております。詳細はご容赦ください。
GIGAZINE:
現状ではトラフィックが限界に達する時期はいつ頃であると予測していますか?
UQ WiMAX:
2012年度以降、徐々に厳しくなる見込みです。
GIGAZINE:
アメリカのVerizon WirelessとAT&Tが「パケット定額プラン」を見直し、従量課金に切り替えましたが、トラフィックが伸び続ければ見直す可能性はあるのでしょうか。
UQ WiMAX:
料金プランの見直しについては現時点では未定です。
GIGAZINE:
携帯電話各社がネットワークのトラフィックを分散させる取り組みを行っていますが、御社の取り組みをお聞かせ願います。
UQ WiMAX:
そもそもWiMAXは携帯電話に比べて周波数利用効率が高く、また都市部などトラフィック密度の高い地域は、基地局を高密度に配置して容量確保を行っています。
2012年度以降から徐々にトラフィックが厳しくなると回答したUQコミュニケーションズですが、同社の強みは音声サービスを提供していないため、音声サービス専用の帯域を確保する必要が無く、最初から高速通信サービスの提供を前提としたネットワークインフラを構築しているという点。
WiMAXには高速・大容量な上にネットワークコストが安価で済むという利点があるため、KDDIが展開する「マルチネットワーク」戦略に組み込まれていますが、2013年には従来のネットワークと互換性を持ち、一般家庭の光ファイバーを上回る速度を実現する「WiMAX 2」の登場によって周波数の利用効率向上が進み、さらなる高速・大容量化が期待されます。
ちなみにUQコミュニケーションズの野坂社長はかねてから単一のネットワークでトラフィックの増加を吸収することは非現実的となっており、複数のネットワークに効率良くトラフィックを分散させることが必要であると主張していますが、WiMAXが通信量の分散において、今後大きな役割を担うことに期待したいところです。
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