Kinectで作ったアニメーションを使ったショートフィルム「All Nighter」
先日、カナダの医療チームがXbox360のモーションコントローラー「Kinect」を外科手術の現場で採用したことをお伝えしましたが、今度はKinectで作成したアニメーションキャラクターを使ったショートフィルム「All Nighter」が作られました。
Kinectを使って人間の動きをトレースしたキャラクターを、別に撮影した現実の風景の上に配置することで、単純ではありますが人間とアニメーションのキャラクターが交流するストーリーが形成されています。
ショートフィルムの再生やメイキングの様子は以下から。Short Film Uses Kinect To Create An Animated Character | The Creators Project
下のムービーが今回制作されたフィルム「All Nighter」。3Dアニメーションソフト「Maya」を使って組み上げた3Dアニメーションに、Kinectで動きを取り込んでいます。このショートフィルムはオーストラリアの映画祭「Lights! Canberra! Action!」に出品するために、制作期間10日以内という規定に従って制作されたそうです。
YouTube - "All Nighter" - feat. Kinect & Maya motion capture
自宅でメールをチェックしていると「明日の9時までにアニメーションをデスクに持ってきてね。時間厳守」というリマインドメールが届きます。
今は夜9時過ぎ。
覚悟を決めます。
スナック菓子とレッドブルを準備。
バリバリ作り始めます。
このアニメーションのキャラクターがKinectで作られたもの。全身の関節がリアルな動きで再現されています。
やっと完成。
気づけばもう外は明るくなっています。
時刻は朝7時です。
データをDVDに焼きます。
しかしDVDを焼いている途中で眠ってしまいました。
それを見つめる完成したばかりのキャラクター。
そして部屋を脱出します。
道路を進んで行きます。
カフェでコーヒーを購入。
猫の前を通過。猫がじっと見つめているのがリアルです。
クリエイターの机に帰ってきました。
そしてコーヒーカップを突き落とします。
びっくりして目覚めるクリエイター。
焼き上がっていたDVDを掴んで部屋を飛び出します。
PCの画面には疲れて座り込むキャラクターの姿が映し出されていました。
ショートフィルムの本編はこれで終わり。エンドロールでは実際にKinectで動きをトレースしているシーンなどのメイキング映像を見ることができますが、ものすごく忠実に動きが再現されているのが分かります。
むしろ猫に倒されずにコーヒーカップを通過させるほうが難しかったのかも知れません。
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