食べても食べても満足できない人必見、空腹を感じる10の理由
by Randy Son Of Robert
誰しも空腹は感じるものですが、普通に食事を取っているのにまだ食べたいであるとか、食事の直後でもまだ食べられる気がしてしまう人も多いのではないでしょうか。そんな場合に考えられる空腹の理由が挙げられていました。
おなかがすいたら食事をすればいいかというと必ずしもそうではなく、実は別のところに原因があったりするようなので、ダイエット中の人はもちろん、特に減量の予定はなくても食生活が乱れがちな人には必見の内容となっています。
空腹を感じる10の理由は以下から。
Healthy Eating Tips - Healthy Eating Guide at WomansDay.com
1. 睡眠が不十分だった
睡眠不足になると、まやかしの空腹感を感じることがあります。エネルギーが欠乏している時、人体の自然な反応として、体に栄養を蓄えようとし、またホルモンバランスの乱れも起こします。
米国栄養士会のスポークスウーマンであるKaren Ansel氏は、睡眠不足と食欲の関係についてこう説明します。「私たちの体が消耗している時、レプチン(脂肪細胞によって生成される、食欲を減退させるホルモン)は減少し、一方、グレリン(胃から生成される食欲を増進させるホルモン)の数値は上昇します」
レプチンとグレリンは人の意志に反して働くホルモンなので、8時間ぐっすり眠ることが、食べ過ぎを防ぐ最も簡単な方法だということです。どうしても睡眠が十分取れない時は、体が十分満たされていると感じさせるために、食べ物を摂取する必要があります。その場合、適量の新鮮な果物や炭水化物、それに少しのタンパク質などが栄養補給に適しているそうです。
2.:副作用として空腹感を引き起こす薬を飲んでいる
アレルギー反応やにきび、あるいは風邪を抑えるのに抗生物質を服用している時に強い空腹を感じるのは、薬にその原因があるかもしれません。「穏やかなステロイドを含んでいる薬は、空腹感を強める作用があります。既に普通の量の食事を取っている場合は、薬によって膨張した空腹感は無視してください」Milton Stokes医師はこのように忠告します。
空腹を紛らわすには温かいコーヒーを飲んだり、歯みがきをしてみたり、あるいはガムなどで口さみしさを紛らわすのがいいようです。長期的な薬物治療が必要な場合は、栄養士に相談して食生活を計画すると食べ過ぎを防ぐことができます。
3:のどが乾いている
脱水症状は、空腹感とよく似た感覚に陥ってしまうということです。食事をすると、のどが渇いて乾燥した口内にだ液が分泌されるため、一時的に渇きが紛れたように感じてしまうのです。
背の高いグラス1杯の水、あるいはハーブティーを食事の前に飲むことで、空腹感を調節し、余分なカロリーを摂取しないで済むようになるとのこと。また、食事前に水を2杯飲むとやせるという研究結果が報告されているなど、食事前に水を飲むというのは減量の方法としてはなかなか効果的なようです。
4:食事の時間になった
1日のうち、食事を取る時間に空腹を感じるのは自然なことです。しかしついついデスクに向かいながら、常に何か食べている状態になっている人もいるかもしれません。
過度な空腹にさらされないというメリットもあるのですが、一方で、この食べ方は暴飲暴食に結びつく危険を秘めています。そこで、おなかが減った時、「自分は本当におなかが減っているのだろうか」と自問自答して、自分の食生活を見直すことが必要になってきます。自分に問いかけてみて、その答えが「ノー」だったら、食事の量を減らすか、あるいは食事を1時間ほど先延ばしにするのがいいようです。
5:何らかの運動をした
人間の体は、運動した後に栄養を補給するようにできています。インターバルトレーニングのような特に激しい運動の後は特に強い食欲を感じる傾向があります。
しかし、この反応は体がカロリーを必要としているため起こるものではありません。「運動後の体は特定の栄養素を必要としていて、ただ食事をすればいいというものではないのです」と栄養士のMarissa Lippert氏は語ります。
タンパク質は筋肉の発達に必要なため、ローストチキンや脂肪の少ない肉は運動後の食事に適しています。また、腹持ちのいい玄米や全粒粉もおすすめです。これらを食べることで、疲れを回復し、空腹を回避することもできるでしょう。
6:食事をしてから十分な時間がたっていない
「お昼は食べたのに、どうしてまだおなかが減っているのだろう?」こんな疑問を抱いたことがある人もいるかもしれません。そういう時はおそらく食事が足らなかったということはあまりなく、速く食べすぎたのが原因と思っていいでしょう。食欲をつかさどるホルモンが、脳に満腹感を伝えるのには時間を必要とします。
ゆっくりかんで食べ、炭水化物・脂肪・タンパク質をバランスよく取ることのできる食事を選びましょう。それでもまだ空腹を感じるのなら、ガムやタブレットなどのミント菓子で気分転換をしてみるといいかもしれません。
7.:周囲で女性が食事をしている
これは女性に限定した話になるのですが、女性は周囲の同性の食生活をまねしてしまう傾向があるとのこと。デューク大学とアリゾナ州立大学からの共同研究で、女性は周囲の女性の食習慣をまねする傾向があることが分かりました。身近にいる女性が過剰に食事をしている場合、周りの女性もしばしばつられてしまうのだとか。
後追い過食とも言える状況を回避するために、自分の食習慣を見直す必要があるかもしれません。また、まねをする対象として、健全な食生活を送っている友人を選ぶことも有効です。
8. アルコールを飲んでいる
アルコールが食欲の増進に関係していることは長く疑われていました。根本的なメカニズムは未だ不明ですが、共通の仮説として、アルコールには食べ物をよりおいしく感じさせる効果があることが挙げられています。更に、アルコールが食欲を増進させるという知識があるために、余計に多くの量を食べてしまうことも考えられます。
解決法としては、酒の席で1杯目を注文する前に食事をいくらか食べてしまうことです。飲み会の段取りの中で実行するのは難しいかもしれませんが、乾杯のあとほとんどグラスには手をつけず、胃に食べ物を入れてしまうのも手かもしれません。
また、飲み過ぎてしまった日の夜はアルコールによって脱水症状を起こしている可能性が高いため、「3:のどが渇いている」の項目と関連して翌日強い空腹感を引き起こすのを防ぐため、水を多めに飲んだほうがよさそうです。
9:食べ物のにおいをかぐ、あるいは食べ物を見る
食べ物のにおいをかいだり、食べ物が写っている写真や映像を見たりした場合、食欲は刺激されます。インターネットで新商品のお菓子の情報を見た、あるいは街を歩いていたらお菓子屋さんの前からケーキが焼けるにおいがしてきたなど、ほんのささいなことでも食欲を感じてしまいます。
こんな即席の食欲に対抗するには、ブラウザを閉じたり、お菓子屋さんの前を全力で通り過ぎたりして、視覚・嗅覚から食べ物の情報を得ないようにするのがいいようです。
10:ストレスを感じている
ある研究によると、人はストレスを感じている時、高脂肪で塩気のある食べ物、あるいは甘いものが食べたくなる可能性が高いといいます。コルチゾールやインスリンの数値が上昇することで、食欲を高まる可能性があるのだそうです。
しかし、食欲のコントロールはつまるところ自分の意思決定で行うことになります。冷凍庫の中のアイスクリームに手を伸ばす前に、気持ちを落ち着けてストレスの原因を探ってみるのが先決です。
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