家庭内に異性が多い人ほど、恋愛にガツガツしない傾向があることが明らかに
姉や妹に囲まれて育った男性、あるいは男兄弟に囲まれて育った女性は、同性の中で育った人たちよりも異性へのアプローチが消極的であるという研究結果が明らかになりました。
ラットによる実験の結果、男女ともにそのような傾向があるということなのですが、たとえば昨今話題にされることも多い「草食系男子」の家庭は女系家族であることが多いのでしょうか。
研究の詳細は以下から。Men brought up with women are less sexy - Telegraph
個性やくせは遺伝子レベルですでに決定されているはずなのですが、男女の性的魅力は、幼少期の環境も大いに関係するということが「Psychological Science誌」誌上で発表されました。
テキサス大学の精神生物学の学者チームは、生まれたばかりのラットを3種類の環境に放り込んで実験しました。1匹はオスの方が多い群れに、2匹目はメスが多い群れに、3匹目はオスとメスが半々の群れに加えて、どのように育っていくのか観察しました。
それらのラットが成長してからつがいにした際、メスが圧倒的に多い群れの中で育ったラットは、オスが多い群れやオスとメスが半々の群れで過ごしたラットよりも交尾の回数が少なかったという結果が出たということ。
また、メスのラットを同じように3種類の群れに入れて育てたところ、オスが多い群れで育ったラットは、その他の群れで育ったラットと比較して、交尾のサインとなる耳を振り動かす動作の回数が少なかったそうです。
これらの結果から、性的な魅力や異性へのアプローチは、生まれながら持っている個性というよりも、生育環境に圧倒的な影響を受けるという結論に落ち着いたそうです。
異性の兄弟がいることで、異性に対する夢や幻想を持ちにくいことも関係していそうな気もしますが、ラットの実験の段階でこのような結果が出るということは、家庭内で一緒に暮らして異性に慣れてしまうという事自体にその原因があるのかもしれません。
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