奇妙な土産物から正体不明の白い粉まで、JFK空港で差し押さえられた禁制品の数々
夏休みに渡航の予定がある人も今まさに旅行中という人も、出入国で税関を通過する際には特にやましいことがなくとも何となくドキドキしてしまうという人は多いのではないでしょうか?
ニューヨーク出身の写真家Taryn Simonさんによる、ジョン・F・ケネディ国際空港で入国者の所持品や国際貨物の中から輸入禁止として止められた品々を撮影したシリーズ「Contraband(禁制品)」には、海賊盤DVDや薬物などの「明らかにこれは駄目だろう」といものから、ちょっと変わった土産物や「一体何を思ってこんな物を……」と理解に苦しむものまで、人々が持ち込もうとしたなかなか興味深い品々がそろっています。
詳細は以下から。An Illicit Whole Earth Catalog at J.F.K. - Lens Blog - NYTimes.com
Taryn Simon, Strange Cargo at Kennedy Airport - Interactive Feature - NYTimes.com
これらの写真は、アメリカ国外からJFK空港にやってくる旅行者の所持品や空輸された国際貨物の中から、税関で差し押さえられたり空港止めで返送されることになった品々を、2009年11月16日から11月20日にかけてTaryn Simonさんが24時間体制で撮影したものです。
人気テレビドラマ「LOST」シーズン4の海賊盤DVD。
中国製、パテック・フィリップの時計の偽物。
こちらも中国製、BMWのボンネット飾りの偽造品。
偽ルイ・ヴィトンのハンドバッグは偽装を見破られてしまったようです。
偽ディズニーのマトリョーシカ。
ヨーロッパ土産のウシのひづめのボトルは、BSEや口蹄疫の感染経路となるおそれがあるため輸入禁止とのこと。
インドの牛ふん歯磨き粉も同じ理由で輸入禁止。
ボトルに詰められた謎の肉。
ウクライナ産のラード。
ピッチャーいっぱいに詰められたサラミ、東ヨーロッパから。
アジア産の鹿のペニス。食用なのか薬用なのか、はたまた装飾品なのか……。
こちらも食用とも装飾品ともつかない正体不明のほ乳類、インドネシアから。
鳥の死体は、装飾品としてインドネシアから輸入されようとしていたもの。
水筒に入れ、サテンのシーツにくるんで隠されていた液体。
パキスタンから密輸されようとしていたこちらは、まだ治験中で認可されていない医薬品のようです。
「USA American Visagra」と書かれた偽バイアグラは中国から。
正体不明の白い粉。
ケニヤから持ち込まれようとした乾燥チャットは、アメリカでは麻薬として規制されています。
マリファナなどの吸引に用いられるボング(水パイプ)も、アメリカでは輸出入や販売は禁止されています。
ポーランドから輸入されようとしていたGBL(有機溶剤)も、デートレイプ薬として使われるためアメリカでは違法。
インドから持ち込まれようとしたヘロインも当然違法です。
なお、Taryn Simonさんが撮影した禁制品は1075点にも及ぶとのことで、これらの写真は224ページの写真集「Contraband」として出版されているようです。
・関連記事
札束から白い粉まで、「運び屋」気分になれるリアルなスーツケース用ステッカー - GIGAZINE
空港で真空パックされた人の生首が60個発見される - GIGAZINE
水を持っていたため空港で止められた男性、手荷物のナイフはスルーされる - GIGAZINE
空港のX線検査で荷物の中からチワワを発見 - GIGAZINE
まさに「爆乳」、豊胸用のインプラントが飛行機の爆破テロに使用される危険を専門家が警告 - GIGAZINE
年末の海外旅行に備え、時差ボケを防止するテクニック - GIGAZINE
・関連コンテンツ