Googleが極秘に1億ドル以上をゲーム会社に投資、新サービス「Google Games」への布石か
by keso
Googleが極秘に1億ドル以上の高額な投資をゲーム会社に対して行っていたことが明らかになりました。
どうやらゲームへの参入を考えているということのようですが、いずれ新サービス「Google Games」として打ち出すつもりなのでしょうか。
詳細は以下から。Google Secretly Invested $100+ Million In Zynga, Preparing To Launch Google Games
この記事によると、Googleは1億ドル~2億ドル(約89億~178億円)という額を、ソーシャルゲーム製作会社の「Zynga」に投資していたという情報が、複数のメディアから明らかになりました。Zyngaは昨年末に総額5億ドルをベンチャー・キャピタルから集めており、投資した企業の中にはソフトバンクも名を連ねていますが、この投資に関しては公式の発表はなされていません。そして、Googleの投資もこの5億ドルのうちの一部なのではないかと考えられており、この投資はGoogleが所有するベンチャー・キャピタルのGoogle Venturesではなく、Google本社から行われたものと言われています。
これらの動きから、Googleは今回の投資でZyngaの持つソーシャルゲームの強固な基盤を手に入れ、今年度後半には「Google Games」という新たなサービスの運営が開始されると見られています。また、ゲームをプレイするためにユーザがGoogleアカウントにログインすることで自社の強みを生かし、真の「ソーシャルグラフ」(端的に言えば人間関係図)を完成させることができると思われます。
なお、オンライン決済サービスは現在「PayPal(ペイパル)」が主流となっていますが、これをきっかけに「Google Checkout」が取って代わることも考えられます。その理由は、ZyngaがPayPalの顧客の中でおそらく最大手の1つであることと、Google側は「Google Checkout」をメジャーなものにしていきたいと常に考えているからです。
GoogleとZyngaに対しこの件について連絡を取ってみたところ、両社ともノーコメントだったということです。しかし、「Google Games」開発のための求人と見られる募集も行われており、近い将来、「Google Games」についての続報が入ってくるものと推測されています。
Appleが「iPhone OS 4」を正式発表した際に新機能の1つ「ゲームセンター」を発表し、友人とゲームを通じた交流を行うSNS機能を搭載していることから、GoogleもAndroid端末に「Google Games」という併せ技で対抗するものと思われます。「Google Games」はウェブサービスなのでAndroid端末でもPCでも同一アカウントで使えるため、実現したらかなり使い勝手のよいものとなりそうです。
Appleの「ゲームセンター」も今年後半から利用可能になるということで、「Google Games」のサービス開始時期がこの情報の通りであれば、AppleとGoogleの真正面からの対決となるのかもしれません。
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