GoogleのAndroidを採用したスマートフォン、シェア争いでiPhoneを抜く
2007年11月に正式発表され、2008年9月に第1弾となるスマートフォン「G1」が登場したGoogleの携帯電話向けOS「Android」ですが、ついにシェア争いでiPhoneを上回ったことが明らかになりました。
YouTubeやGmail、Google MapsといったGoogleのあらゆるサービスを快適に利用できるのが大きな強みのAndroidですが、今後もシェアは拡大し続けるのでしょうか。なお、上記画像はモトローラがアメリカのVerizon Wireless向けに発売した高性能Androidスマートフォン「Droid」です。
詳細は以下から。
WHOA: Google Android Outsells Apple iPhone In The U.S. - Yahoo! Finance
この記事によると、2010年第1四半期にアメリカで販売されたスマートフォンのシェアは1位がRIMの「BlackBerry」(36%)で、2位がAndroidベースのスマートフォン(28%)、そして3位がAppleの「iPhone」(21%)で、初めてAndroidスマートフォンがiPhoneを上回る結果となったことを調査会社のNPDが明かしたそうです。
Androidスマートフォンが躍進した理由として、複数の主要な携帯電話会社向けにリリースされたことや、特にiPhoneが発売されていない大手携帯電話会社のVerizonでのシェアを伸ばしたことが挙げられています。
なお、Appleは4月上旬に行われた「iPhone OS 4」の発表会において、iPhoneシリーズが全世界で5000万台を売り上げるベストセラーとなったことを明かしており、iPhoneの売れ行きが依然として好調であることに変わりはないように思われますが、どうやらそれを上回る勢いでAndroidスマートフォンが普及しつつあるようです。
また、日本国内でも、全国の主要量販店の実売データを集計する「BCNランキング」によると、NTTドコモが4月1日から発売しているAndroidスマートフォン「Xperia」が4月のスマートフォン販売台数で1位となっていますが、iPhoneの販売台数は前月とほぼ同じ水準となっており、XperiaとiPhoneが互いのシェアを食い合うのではなく、Xperiaの売れ行きがスマートフォン全体の販売台数をそのまま押し上げる形になるなど、興味深い結果が出ています。
iPhoneやAndroid以外にも、マイクロソフトが年末商戦に向けてリリースする予定の「Windows Phone 7」など、今後もさまざまなプラットフォームが登場すると思われますが、複数の有力なプラットフォームからユーザーが自分にとって最も良いものを選択できるようになるということは、非常に面白いのではないでしょうか。
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