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iPhoneのデフォルト検索をマイクロソフトの「Bing」に変更するかどうかをAppleが検討中、原因は「Nexus One」か?


Appleとマイクロソフトが過去数週間、iPhoneのデフォルト検索をマイクロソフトの「Bing」に変更するかどうかを交渉していたことがわかりました。

今までiPhoneのデフォルト検索はGoogleだったわけですが、Googleが独自開発したOS「Andoroid」を搭載した「Nexus One」が発売されたことが原因のひとつではないかと推測されています。

詳細は以下から。
Apple in talks with Microsoft to make Bing default search engine on the iPhone | NetworkWorld.com Community

以下がマイクロソフトの検索エンジン「Bing」です。

Bing
http://www.bing.com/


iPhoneには多数のGoogleのサービスを利用できる仕組みが備わっていますが、そもそもGoogleのCEOであるエリック・シュミットもかつてはAppleの取締役の一人で、AppleとGoogleが次第に競争的関係になってきたために辞任しています。そしてAppleは基本的に囲い込みのような戦略を選ぶタイプの会社であり、なんでもかんでもオープンにしていくGoogleとは根本的な考え方の部分で差があります。

さらに、AppleはいろいろなiPhoneアプリをiTunesのApp Storeにて公開許諾していますが、Apple側でいろいろとコントロールする必要性から、なんでもありになってしまう「Flash」の動作は許していません。Flashの開発元であり、Photoshopなどで有名なAdobeは「Adobe Flash Professional CS5」にて、FlashをApp Storeで公開可能なiPhoneアプリに変換するというアクロバティックな手法で直接対決を避けているのですが、対するGoogleの「Nexus One」は普通にFlashが動作可能となっており、これもAppleの神経を逆なでしている可能性が大きいと思われます。


そのため、AppleとしてはGoogleに対して「別に検索を提供しているのはお前だけじゃない」という姿勢を示して圧力をかけるという意味でも、iPhone上で動作するSafariのデフォルト検索をマイクロソフトの検索エンジン「Bing」にする可能性を検討している、というわけです。つまりAppleとしては圧力をかけることができればそれで良く、何も本気でマイクロソフトに鞍替えする意志を明確に示しているわけではないため、もしもマイクロソフトのBingが採用されたとしても、その採用期間はごくごく短いものになるのではないか?と予想されています。

いずれにせよ、まもなくAppleが発表会のイベントを行うので、そこで何らかの動きが表面化するかもしれません。

ちなみに、かつて「初音ミク」の画像検索結果消滅について各検索エンジンに電話した際、マイクロソフトは「今までは一般のユーザーがYahoo!さんやGoogleさんの画像検索結果とLive Searchの検索結果を比較することはなかったので違いがわからなかったかもしれないが、今回のようなケースであればわかってくれると思う。他社さんと比較してどうこうというわけではないが、画像検索の精度には自信を持っている。」(当時のLive Searchが進化してBingとなった)と語っており、確かに画像検索の精度は今でもかなり高い方です。

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in モバイル,   ネットサービス, Posted by darkhorse

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