「1兆ドル」-アメリカの公的資金注入額のたった10分の1でこれだけのことができる
2008年秋の証券会社リーマンブラザーズ破綻に端を発する全世界的な金融危機により、多くの金融機関や企業において深刻な経営危機が発生しました。これに対し各国政府により様々な救済策がとられているわけですが、その最も分かりやすいものが公的資金の注入。巨額の資金援助を行って経営を支援するというものですが、あまりにも巨額すぎてその深刻さが不明瞭になっているというのが現実です。
そこで、現在見積もられている公的資金注入額のたった10分の1の「1兆ドル(約93兆円)」を使うといったいどんなことができるのか?ということを分かりやすく説明する動画を、アメリカの会計ソフトメーカーが制作しました。
詳細は以下。
One Trillion Dollars Visualized from www.mint.com
3ドル(約280円)のカフェラテを9億年間毎日飲める
オーストラリアで1年間に売られるすべての物やサービスを買い取ることができる
カナダ・トロント株式市場で売られているすべての株式を買い取ることができる
北大西洋条約機構NATOの軍備をすべて買い取ることができる。あるいは9.11テロ以降に行われた米軍の軍事行動すべてを賄うことも可能。
アメリカ大恐慌を救済するためのニューディール政策で投入された資金のさらに倍、第二次世界大戦後の欧州経済の復興策マーシャルプランの10倍
アメリカ国内のすべての賃貸住宅の家賃を3年間支払うことが可能。あるいはすべての住宅ローンを14ヶ月間支払うこともできます。
アメリカで2007年と2008年にローンが払えずに差し押さえられてしまった住宅をすべて買い戻すことが可能
アメリカ人すべてを11週間のバカンスに送り込むことが可能
合衆国の政府機関すべてを103日間運営することが可能
これだけの大がかりなことができるにもかかわらず、1兆ドルというのは政府の公的資金注入予定額のたったの10分の1でしかありません。
ちなみに、日本の2009年度の予算総額は約88兆5480億円で、1兆ドルというのはこれを軽々超えています。これだけの額のお金がただ借金を返済するために使われるというのはどうにも納得がいかない気がします。
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