荒廃・不便・混雑などの理由でできれば使いたくない世界の9つの駅

真夜中に誰もいない駅で終電を待っているときになんともいえず不安な気持ちになってしまい「早く離れたいなぁ」と思ったり、ものすごいラッシュアワーに巻き込まれて「もう電車に乗りたくない」と考えたことがある人は多いと思いますが、世界にはこのような感じで「ちょっとパスしたい」と感じさせる駅がたくさんあるようです。

詳細は以下。
Ten Worst Stations To Wait For A Train

1.ミシガン・セントラル・ステーション

1913年に建造されたこの駅は世界第二次大戦中、軍事物資の輸送に大活躍しましたが戦争の終結とともに利用者が激減、様々な所有者の手を転々とした後、1988年に閉鎖されました。2009年の4月にはデトロイト市議会が取り壊しを決議しましたが、そのどこか近未来的な荒廃っぷりによって、マイケル・ベイの「トランスフォーマー」や「アイランド」などのSF映画の撮影にも用いられており、反対の声が多く上がっています

2.ヘイゼルハッチ・セルブリッジ駅

アイルランド東部に1846年に建造されて以来、ほぼそのまま増改築されずに利用されています。1947年に貨物輸送の駅としては廃止。現在は地元の人の重要な交通手段として活躍していますが、送迎バスを利用しなければならないほどセルブリッジの中心街からは大きく離れています。

3.シカゴ・ブルーライン・ディビジョン駅

シカゴ市交通局のブルーラインは街の北東部のオヘア国際空港から南西部の森林公園を結び、平日の利用者数が14万7千人と2番目に混雑する路線です。この駅も徐々に改築される予定ですが今のところは画像のように暗く危険で雨になると汚水が流れ込むなど、あまり長居はしたくない感じの駅となっています。

4.タングラ駅

タングラ駅は中華人民共和国チベット自治区ナクチュ地区にある中国国鉄青蔵線の駅で、2006年に海抜5068.63mと世界で一番高い地点に建造されました。ホームは1.25km、駅構内は7万7002平方メートルと大きさもかなりのもの。。あまりにも海抜が高いため、一部の列車は飛行機のように密閉され余圧されています。

5.バグダッド停車場

20世紀初頭には、当時の列強であったイギリスとドイツが争って鉄道を引いたことから、イラク国内の主要都市間には鉄道網が整備されています。イラク戦争が始まってからは軍の路上検問のわずらわしさを避けるため利用する人も多く、車内の警備も厳重になっていますが常に攻撃の対象となっているため気を抜くことができません。

6.ペンシルベニア駅

ペンシルベニア駅は同じ駅名のものがいくつか存在するという珍しい駅。ニューヨークのものはグランドセントラルステーションと同じくらいに混雑することで有名です。

7.タンジョン・パガー駅

シンガポール駅とも呼ばれるこの駅はマレー鉄道で唯一シンガポール領にあり、大きくはないものの清潔でよく警備されている素晴らしい駅です。しかし国境に近いことから恐ろしくややこしい出入国手続きを行わなければならず、しばしば逮捕者が出ることでも有名です。

8.バーミンガム・ニューストリート駅

イギリス鉄道網の主要な駅であるにも関わらず1960年代に建てられたままの暗く狭い建物や未だ自動化されていない改札などによって、顧客満足率52％という恐るべき数字を叩きだしています。2008年には政府予算による改築が決定しています。

9.渋谷駅

渋谷に限ったことではありませんが、通勤時間帯には都心の路線のほとんどが乗車率200％を超えるなど東京のラッシュアワーの恐ろしさは諸外国の語りぐさになっています。国土交通省は2004年から「快適性・安心性評価指標」を導入し、オフピーク通勤などを呼びかけていますが、なかなか混雑は緩和していないようです。