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無線LANの10倍以上の高速通信を実現した次世代無線規格「WiGig」が登場へ


現在家庭やオフィスなどでのワイヤレス通信の主流となっている無線LANですが、通信速度を無線LANの10倍以上にまで高速化した「Wireless Gigabit(WiGig)」と呼ばれる次世代規格が登場することが明らかになりました。

無線LANの実効速度の遅さにイライラしていた人や、ワイヤレスで大容量ファイルのやり取りなどを頻繁に行う人には朗報かもしれません。

詳細は以下の通り。
Wireless Gigabit Alliance >> Blog Archive >> Industry Leaders Form Wireless Gigabit Alliance to Promote 60 GHz Wireless Technology

このリリースによると、マイクロソフトやIntel、NEC、パナソニック、Nokia、Dell、Samsung電子などをはじめとした15社が次世代高速通信技術の仕様を統一するための組織「Wireless Gigabit (WiGig) Alliance」を立ち上げたそうです。


これは主にオフィスや家庭内などに向けた技術で、通常の無線LANが2.4GHz帯や5GHz帯の電波を用いているのに対して、60GHz帯という非常に高い周波数の電波を用いてデジタル家電製品や携帯デバイス、パソコンなどをワイヤレスで相互に接続できるようになるというもの。

気になる通信速度は従来の無線LANの10倍以上になるとされており、この技術により需要が急増しつつあるHD動画のストリーミング再生やワイヤレスディスプレイ、対応機器間での超高速ファイル転送をサポートするとのこと。

ちなみに2007年7月にGIGAZINEで60GHz帯の電波を利用した高速通信の実験についてお伝えした際は、機器間の距離が1メートルの場合に15Gbps、2メートルの場合は10Gbps、5メートルの場合は5Gbpsといったとんでもない通信速度を達成していたほか、周波数が高いため電波が壁を貫通しないことから、隣人のワイヤレスネットワークに干渉するおそれも無いという結果が出ていましたが、はたして製品版はどのような仕様になるのでしょうか。

圧倒的な転送速度を実現しているだけに非常に気になるところです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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