ラクダを食べてエコロジー
ラクダといえば中東や北アフリカに多いイメージがありますが、実は野生のラクダが世界で一番多いのはオーストラリアだそうです。外来種であるラクダが野生化し増殖したため、砂漠の繊細な生態系をくるわせる害獣として問題視されているのですが、ラクダを食べることが一番の解決策だと専門家が提唱しているようです。
詳細は以下から。Eat more camel to save the environment, experts urge | The Australian
オーストラリアのラクダは中西部の開拓時代に交通手段として主にインドなどから輸入されたラクダが野生化したもの。Desert Knowledge Cooperative Research Centreが行った三年間にわたる研究により、現在オーストラリアのラクダは100万頭以上、野生のラクダとして世界一の生息数となっており、砂漠の生態系・水源・希少植物・希少動物・先住民族居住地などに悪影響を与えていることが明らかになりました。また植物を食べることにより砂漠化を促進させる、温室効果ガスを吐き出すなど、気候変動の一因であるとのこと。
この論文の共著者Murray McGregor教授は、「今日からラクダを食べるべきだ。わたしも食べたことがあるが、牛肉に似ておいしい。脂が少なく、最高の健康食品だ」「ラクダはツバを吐くことで知られ、不細工だと感じる人もいるだろうが、食わず嫌いする理由にはならない」と語り、今後オーストラリアではラクダ食推進キャンペーンが展開される模様。
オーストラリアでは、政府の気候アドバイザーRoss Garnaut教授の「温室効果ガス削減のためには牛肉や羊のかわりにカンガルーを食べるべきだ」との提言に続く今回のラクダに関する報告。環境を守るために食生活を変えることができるのでしょうか?
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