コップ一杯の水だけでできる自衛隊の食事「ミリめし」を作って食べてみた
軍隊の兵士が演習中などにとる食事、ミリタリーめし(略して「ミリめし」)。その中でも実際に自衛隊が食べているものと同じで、コップ一杯の水で温めて作るサバイバル食品が秋葉原で売られていたので買ってみました。
最初はただのレトルト食品なんだろうと思っていたのですが、かなり壮絶な調理光景となりました。
詳細は以下から。実際に自衛隊が食している中でも人気が高いという「ウインナーカレー」。
こちらも人気があるという「すき焼きハンバーグ」。価格はどちらも1200円でした。
「ウインナーカレー」の原材料。
「すき焼きハンバーグ」の原材料。
賞味期限は2010年までありました。
「ウインナーカレー」の箱の中身。加熱用袋に入ったルゥ・米・加熱材にプラスチック製のスプーンフォーク、そして調理方法の書かれた説明書が入っています。
「すき焼きハンバーグ」の中身。構成は「ウインナーカレー」と同じ。
ルゥなどが入ってあった加熱用袋。
ルゥと米と加熱材。実際に調理するときは加熱用袋から取り出したりはしません。
というわけで調理を開始。水を入れて20分間待ちます。
ちょっとするとパチパチという音とともに蒸気が吹き上げてきます。ちょっと怖い。
火傷に気をつけながら温め終わった食料を取り出します。
取り出し完了。
これだけ見るとただのレトルトご飯。
このままルゥを上にかけるとこぼれるのは必至なので寄せておきます。
ウインナーカレー完成。
ウインナーはそれほど多く入っていませんでした。
米を寄せておいたので、ルゥがギリギリ入りました。
すき焼きハンバーグ。
レトルト牛丼にハンバーグを足したような外見。
並べるとカレーのルゥの多さが目立ちます。
ウインナーカレーの味は、やや辛口のレトルトカレー。それ以上でも以下でもありませんが、遠い異国のジャングルや戦場で口にしたら感動できそうな味です。1200円という価格は味ではなく、どんなところでも水さえあればそれなりのおいしさの食事ができるという利便性に対して支払っていると考えれば安いものかもしれません。
ハンバーグの方はジューシーでかなりおいしく、すき焼きの肉は単品で食べるに値するほど。全体的に味は甘い感じで、とろけたたまねぎが肉じゃが風味、ちゃんと「食事」になるボリュームも兼ね備えています。カレー好きな人以外ならこちらの方が満足感は高そうです。
ついでに戦闘糧食と書かれている缶詰もあったので食べてみました。こちらは自衛隊とは一切関係ないそうです。
3種類あるうちのエビピラフ。
ピラフと言うよりおこわに近い食感で、味は薄めなので単体で食べるのは寂しい。ただ水分は多めで妙にネチョネチョしています。特においしいわけではありませんが、ご飯の缶詰という珍しさはあります。
チキンライス。
エビピラフと同じく米がパサパサしているようで粘りけのあるヘンな食感。できたてから30分ほど放置したような感じです。味付けは悪くないのですが、メインで食べるには厳しい。
まぐろ味付け。
缶詰3種類の中では一番おいしいが、単品ではふつうの缶詰の普通の味。
まずくもなくおいしくもない感じで、黙々と食べ続けられる味でした。
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