NEC、携帯電話やデジカメで撮影した写真の「自動高画質化技術」を開発

NECが携帯電話やデジタルカメラなどで撮影した画像データを解析し、自動的に最適な補正を加えることで、高画質化する「自動高画質化技術」を開発したそうです。これによりユーザーがカメラで撮影するときの設定などを意識せず、手軽に高画質な写真を撮影できるようになるとのこと。

「カメラの設定がわずらわしい」「どう設定すれば良い写真が撮られるのかが分からない」といった人に朗報ですねこれは。

詳細は以下から。
画像データを5つの撮影シーンに分類し補正する自動高画質化技術を開発(2007年12月3日): プレスリリース | NEC

このリリースによると、NECが開発した画像データの「自動高画質化技術」は、画像データを解析して「人物」「風景」「夜景」「花」「オート」という5つの撮影シーンに分類し、各シーンに対して好ましい色、彩度、コントラスト、シャープニングなどの補正処理を適用し、最適な画質に補正するというもの。

また、NECの顔検出・顔照合エンジン「NeoFace」の技術を利用することで、画像中から顔が検出された画像データの撮影シーンを「人物」として分類し、検出された顔の色情報から照明の色を推定し、推定された照明の色を人間の「色順応（人の目が照明光の色に慣れてくる反応）」を考慮して補正することで、画像全体の適切なカラーバランスを実現するそうです。そしてさらに顔を好ましい色に補正するほか、逆光状態なども的確に補正するとのこと。

ちなみにこの自動補正技術はソフトウェアを用いるため、専用のLSIなどを必要としないことから、PCやサーバーだけでなく、携帯電話やPDAなどでも応用可能で、11月29日より発売されているNTTドコモの「N905i」にも搭載されているそうです。