NECと日立、DVDレコーダーより静かなデスクトップ用水冷システムを開発

NECと日立が共同で、デスクトップPC本体の動作音をDVDレコーダー以下に抑える新しい水冷システムを開発したそうです。世界トップクラスのCPU水冷技術や世界初のHDD水冷ジャケットを採用することにより、従来の水冷システム搭載マシンの約3分の1の静音性を実現しているとのこと。

これでPCの動作音を気にして、デスクトップPC本体を隣の部屋に置いたりせずに済むようになるのでしょうか。

詳細は以下の通り。
NECと日立がデスクトップPC向け静音水冷システム開発(2007年7月30日): プレスリリース | NEC

このリリースによると、NECと日立が共同でデスクトップPC向けの新水冷システムを開発したそうです。これにより従来の水冷システムを搭載したマシン1台と、新しい水冷システムを搭載したマシン3台の動作音が同程度となることから、PC本体の静音レベルを従来比約1/3に低減するとしています。

なお、この静音性を実現した理由として、日立が保持している世界トップクラスのCPU水冷技術を用いたジャケットや、両社で共同開発した世界初のHDD水冷ジャケットを採用したことが挙げられており、HDD水冷ジャケットを採用することでHDD全体を高性能な吸音材・防振材で包み込む事が可能になったことから、HDD稼動音を10dB以上低減できるようになったそうです。また、低駆動音タイプのマイクロポンプや、各部への高性能吸音材の採用により、水冷システム全体としての駆動音も低減されたとのこと。

ちなみにこの水冷技術はNECの次期個人向けデスクトップPCに採用される予定で、動作音がDVDレコーダー以下のAVパソコンを開発できるようになったことから、高音質なデジタルコンテンツは繊細な音まで聞き取りやすく、深夜の書斎でのPC利用時や就寝中のテレビ番組録画時にも稼動音が気にならないといった、快適なPCライフが提供されるそうです。

肝心の値段が気になるところですが、値段を度外視しても欲しいと思う人はいるのではないでしょうか。