東芝、Cellを応用した「SpursEngine」プロセッサを開発
東芝がIBMやソニーと共同で開発を行った、現在PS3に搭載されている高性能プロセッサ「Cell」の一部を用いた新型メディアストリーミングプロセッサ「SpursEngine」を開発したそうです。
このプロセッサを用いることで、低消費電力で効率的で柔軟な映像処理を実現できるとのこと。
詳細は以下の通り。
新プロセッサ「SpursEngine」の開発サンプルをCEATEC JAPANで初公開
このリリースによると、今回開発されたメディアストリーミングプロセッサ「SpursEngine」は、Cellプロセッサを構成する汎用プロセッサコア(PPE)1個と、シンプルなプロセッサコア(SPE)8個のうち、SPE4個とMPEG-2、H.264方式のエンコード・デコード専用回路を組み合わせたものとなっているそうです。
これにより画像処理、画像認識などのリアルタイム映像処理能力に優れた、ホストCPUと連携する補助プロセッサとして機能するとのこと。なお、今回開発されたサンプルは処理速度が1.5GHzで、消費電力は10W台。将来的には幅広くデジタル民生機器向けに販売するとしています。
ちなみに10月2日から始まる「CEATEC JAPAN 2007」で、実際にSpursEngineを搭載したノートPCとカメラを用いて、人物の顔の向きや表情の3次元実写映像に合わせて髪型・化粧の高質感CGを合成する3Dシミュレーションシステムを公開されるそうです。
これがそのシステム。
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