サイエンス

スーパーハイビジョン(8K)映像を既存のCATV網で配信可能な技術が登場、伝送実験に世界初成功


フルハイビジョン(2K)やスーパーハイビジョン(4K、8K)といった超高精細の映像を圧縮して同時伝送可能な映像圧縮符号化方法をKDDIとKDDI研究所、ジュピターテレコムが開発し、CATV網を利用した伝送実験に世界で初めて成功しました。この圧縮符号化方法は独自のもので、H.264や最新国際標準のHEVC(H.265)方式よりも優れているとのこと。

CATV網を活用したスーパーハイビジョン映像伝送実験について | 2013年 | KDDI株式会社
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2013/0206e/index.html



CATV網を活用したスーパーハイビジョン映像伝送実験について 〈参考〉 | 2013年 | KDDI株式会社
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2013/0206e/sanko.html



映像を伝送するにあたって、フルハイビジョン(1920×1080、2K解像度だと2048×1080)の映像は1チャンネル分、スーパーハイビジョンの4K映像(4096×2160、4KフルHDだと3840×2160)は2チャンネル分、8K映像(8190×4320や7680×4320)は5チャンネル分の帯域が必要でした。4K映像と8K映像を同時配信しようと思うと、合計で7チャンネル分が必要ということになります。

しかし、この方式は従来よりも高圧縮を実現しているため、従来比で約1/2となる4チャンネル分の帯域で4K映像と8K映像を同時配信することができるようになります。

これによって、いまのCATVインターネット伝送技術を用いて、すでに提供中の放送や電話、インターネットといったCATVサービスに影響を与えることなく、フルハイビジョンとスーパーハイビジョンの超高精細映像を配信することが可能になります。具体的には大型モニターを使用するようなパブリック・ビューイングなどでの活用が考えられているようですが、「家庭への配信も期待できる」とのこと。

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in メモ,   サイエンス, Posted by logc_nt

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