インタビュー

GIGAZINEがGoogleブランド使用許諾を得るまでの物語


GoogleにFAXで申請したのが2006年6月22日の13時。そして返事が来て条件付きで許諾を得たのが2006年8月22日午前5時。大体、2ヶ月ほどかかった計算になります。

何はともあれ、申請すれば許諾はもらえる、ということのようです。

これによって、GIGAZINEでちゃんとGoogleのサービスのレビューができるということらしい。

ここに至るまでの事の経緯は以下の通り。
発端は6月22日12時頃に届いたGoogle AdSense チームからのメール。

要するに、Googleによる事前の許可なしに、GIGAZINEで「Googleの商標」「ロゴ」「ウェブページ」「スクリーンショット」などのGoogleを特徴づけるものを掲載しちゃだめですよ、というような内容でした。Googleのサービスのレビュー記事が多いのでこれは死活問題です。とりあえずGoogleのロゴをそのまま載せるのは完全にアウトだったので削除したわけですが、記事自体を削除するとか、スクリーンショットを削るとかは無理です。

というわけで、Googleから許可をもらえばいいのではないか?ということで申請することにしました。

Googleブランド使用規約

Google ブランドを使用する際のガイドライン

上記ページの「使用許諾の申請方法」を読むと、「使用許諾申請書」というものを送ればいいらしい。

Googleブランドの使用許諾申請

というわけで、上記ページを印刷して署名を行いました。これが1枚目。2枚目には申請者本人の氏名、会社/組織の正式名称、Eメールアドレス、電話・FAX・郵送先などの連絡先を書きました。また、「Google ブランドの使用法を明示するレイアウトなどのサンプル」ということで、実際に今まで書いた記事を印刷したものを5枚作りました。さらに媒体の種類は「Web サイト」とし、サイトのタイトルとアドレスも書いておき、以下のような説明を付けました。

■資料の種類と内容に関する詳細な説明
主にネットなどに関する各種ニュースを扱っており、その中で「ネットサービス」というジャンルで扱うことになります。Googleに関する最新ニュースについてはGoogleロゴを使用し、Google関連サービスのレビュー記事などではGoogleロゴとGoogleの提供する各種サービスについてのスクリーンショットの使用になります。スクリーンショットについてはトリミングや赤枠の挿入、矢印の挿入などの加工を行い、利用者に対する説明の補足としております。

■資料の配布方法 (配布する範囲、数量、期間、など)
ネット上の記事としての配布となり、範囲はネット経由でアクセスされる範囲、数量はアクセスされる数となり、1ヶ月あたり512万のアクセスがあります。このうちの1部がGoogle関連記事へのアクセスとなります。期間は掲載されてから無制限となっています。


さらに「資料の著者および編集者全員の氏名」を書いて、完成。これをGoogle マーケティング部までFAXすれば完了。

結局のところ、Google AdSense チームによる指摘は「使用許諾は Google ブランドに対してのみ与えられます。第三者に帰属する商標に対して使用許諾が与えられることはありません」に準拠したものであることが後ほど判明したわけなので、それはそれで解決。

で、すっかり忘れ去っていた2ヶ月後の本日、「The Google Permissions Team」のジェニーさんからメールが届きました。要約すると…

・記事中で「Google」というGoogleの商標は使ってもOK
・著しい加工をしないのであればGoogleのスクリーンショットも使用してOK
・でもGoogleのロゴだけ使うというのはダメ、今後も第3者に許可する予定はないです
・何か質問があったらメールしてね


と、こんな感じでした。これにより、Googleを特徴づけるもののうち、「Googleの商標」「スクリーンショット」の記事中での利用はGoogleブランド使用規約に従う限りは大丈夫ということになりました。

この申請をした際に思ったのですが、ほかのニュースサイトとかは許諾は取っているのでしょうかね?最近は「グーグル、「ググる」の使用に難色 - CNET Japan」というような話もあるので、もしかすると既に警告がほかのサイトに行っている場合があるのか、あるいはこれから来るのかも知れません…。

・関連リンク
法務だけど理系女子の綴るblog: よくできたGoogleのブランド使用規約

Fenrir's BLog: Googleブランドの不正使用

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in メモ,   インタビュー,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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