コラム

Web2.0とは結局、一体、何なのか?


・例その1:旧Yahoo!→Google
・例その2:バナー広告→コンテンツ連動型広告
・例その3:無料ホームページスペース→ブログサービス


極端な話、「今までなかったネットに関するあれこれ」を全部まとめて「Web2.0」と呼んでいるだけ。「Web2.0」と書いて日本語では「うぇぶにーてんぜろ」と読むらしい。あれこれの定義が存在するが、ここはひとつ、初歩の初歩に戻ってサービス自体を比較すると理解しやすい。

というわけで、いまだにWeb2.0が何のことかよく分からない、あるいは誰かに説明しなければならないがうまく説明できない場合の参考に。ただし、直感的に理解することが最優先であり、由来とか正確な技術的定義とかは全部ぶっ飛ばしているのでご注意を。
まずは「Web1.0の例→Web2.0の例」ということで比べてみましょう。

・例その1:旧Yahoo!→Google
昔のYahoo!はディレクトリ検索でした。つまり、Yahoo!のスタッフが各ジャンルにサイトを登録し、検索するとその登録結果が出てくるというわけ。今もこのディレクトリ検索は残っています。

Yahoo!カテゴリ - Yahoo! JAPANのディレクトリ検索

対してGoogleはクローラーと呼ばれるプログラムがネット中を徘徊してページをごっそりと回収し、自動的に独自の数式に従って価値判断をして、検索結果を返すというロボット型検索です。以下のページに詳細に書かれています。


Google の人気の秘密

初代Googleのアルゴリズム解説 - GIGAZINE

つまり、手動だったモノが自動化されている、そのため、検索の結果も違ってくる。そして自動の方が手動よりも正確に欲しいものを見せてくれる、だから新しい、ゆえにWeb2.0というわけ。

・例その2:バナー広告→コンテンツ連動型広告
バナー広告というのは画像がぺったりと貼ってある広告のこと。対してコンテンツ連動型広告というのはページの内容によって広告の内容も連動して変わるという広告。例えば「Google Adsense」がまさにそれです。

コンテンツ向け Google AdSense

ラーメンの記事ではラーメンの広告が、化粧の記事では化粧品の広告が、金儲けの記事では株や消費者金融の広告が、というようになるわけです。自動的に記事の内容やページの内容と合致した広告が表示されるため、その記事やページに興味を持っているユーザーであれば同じようなテーマや傾向の広告にも興味を持ってくれるに違いない、単純に一定の内容を見せるバナー広告よりもユーザーの興味と確実に連動する、だから新しい、ゆえにWeb2.0というわけ。

・例その3:無料ホームページスペース→ブログサービス
無料ホームページスペースというと、ページを作成するソフトでページを作り、FTPでアップロードして更新する、というような感じのモノ。例えばジオシティーズとホームページビルダーとか。

Yahoo!ジオシティーズ

IBM ホームページ・ビルダー

ブログの場合はもう既におなじみ、ログインして文字を打って画像をアップするだけで更新できるというもの。山ほどあります。簡単に更新できます。

ブログ - Google 検索

デザインなどはある程度テンプレートとして揃っており、一度もろもろの設定を選んで決めれば、やることは文章を作ることだけ。必要なのはブラウザのみ。ネットにさえつながるのであればどこからでも、携帯電話からでも更新できるわけです。一方的に情報を発信するだけではなく、コメントを受け付けたり、トラックバックを受信したりできるので、読者との双方向性もあり、交流も可能。しかもそういう技術的な仕組みを一切気にすることなく、淡々と更新していればそれでOK。ある意味、更新作業以外は全自動です。今までのホームページと違って、専門的な知識が必要なく、双方向性があり、一気にネット上での情報発信の敷居を下げた点が画期的、だから新しい、ゆえにWeb2.0というわけ。

これでなんとなく、Web2.0の条件というモノがうっすらと理解しかけているのではないかと思います。

というわけで次回は「Web2.0の条件4つ」です。

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in ネットサービス,   コラム, Posted by darkhorse_log

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