とろろ昆布が血中の中性脂肪の上昇を抑える


フジッコが平成18年度日本食品科学工学会大会で発表予定の内容が「とろろ昆布が血中の中性脂肪の上昇を抑えることを証明」という、とんでもないものなのですが、さらに追加事項として「昆布を薄く削ることにより、作用は増強される」と書いてあります……。上記写真はとろろ昆布の顕微鏡写真です、ものすごい構造してますね。

つまり、フジッコの「純とろ」を買って食べていればOKという解釈でいいのでしょうかね、これは。おすましとかうどんに入れるとおいしいため、個人的には歓迎なのですが…。

詳細は以下の通り。
学会発表予定「とろろ昆布が血中の中性脂肪の上昇を抑えることを証明」を掲載しました(2006.8.18)(PDFファイル)

この作用は削る前の昆布にもみられるもので、とろろ昆布ではより明らかな作用が認められた、とのこと。理由は、昆布の細胞の大きさよりも薄く削るというとろろ昆布の加工特徴によって、消化管内での有用成分の溶出量に影響するため、らしい。


具体的には、とろろ昆布の加工方法の特徴として、他の製品のように水や調味液中で煮炊きすることがないことと、「切削」と呼ばれる工程で極めて薄く削られること。結果、水や調味液への成分の流失がほとんどないため、とろろ昆布は原料昆布が持っている成分がそのまま保持されており、それに加えて、極めて薄く削られていることから、消化管での成分の溶出量が多いと推測されていたらしい。

というわけで、今回の研究ではとろろ昆布のこのような加工特徴が体内での成分溶出やその生理作用の発現に影響する可能性について検討し、その結果、とろろ昆布が血中の中性脂肪の上昇を抑えることを証明したそうです。

……よく読むと、上昇を抑えるだけであって、減らすわけではないのか。残念。

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in メモ,   , Posted by darkhorse_log

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