コラム

GIGAZINEサーバ電気工事の裏側を公開、本日午前9時から午後6時までの一時停電を乗り越えろ!


【求人募集】GIGAZINEで働きたいネットワークエンジニア・Webプログラマー・Webデザイナーを募集します」でもちらっと公開していた新しいサーバ&新しいオフィスのための電気工事のため、本日午前9時から午後6時までの間の1時間~2時間ほど、停電することになりました。GIGAZINE全体を止めることも考えたのですが、電源回路とかブレーカーとかの工事のために一時停電するだけなので、その間だけなんとかほかから電源を引っ張ってくればしのげるのでは?ということで、旧オフィス(かつて火事になったアレ)からにょろにょろと電気コードを伸ばして一時的に耐え凌ぐことにしました。

リアルで足を引っかけて電気コードが抜けないように祈りたい気分ですが、せっかくなので作業の様子をレポートにしてみました。

フォトレポートは以下から。
これがサーバがつながっているUPS(無停電電源装置)のコンセントたち。コンセントの先はそれぞれひねってねじらないと抜き差しできないようになっており、引っ張ったぐらいでは抜けません。


今回はこのUPSのコンセントを引っこ抜いて、別のコンセントに差し込むというわけ。十数分程度ならこのUPSのバッテリーだけで持ちこたえるらしいので、コンセントを抜いて差し替える際にサーバが落ちたりすることはない……はず。なお、使用しているのは「Smart-UPS 750」(型番:SUA750JB)で、当時はサーバ構築の予算からコレにしたという次第。


作業に必要な電源コードや延長コードなどはすでに8月19日(木)に購入済みで、この電源移設作業開始は8月22日(日)の午前2時頃。サーバのあるオフィスの気温は28.4度、湿度は58%。あともう少し温度が下がればさらに快適になるはず。


今宮戎神社の交通安全御守が見守ってくれています。作業開始。


最大の難所はここ、新オフィスのためにリフォーム作業中なので処分する廃材などが山のように積まれており、ここを通過させなくてはなりません、不安大。


これがリールタイプの電源コード、屋内の工事などに使うものです。UPSのコンセントが刺さるように三口のものを購入。アースブレーカー付きのものが1万4500円、アースブレーカーなしが1万1800円ほど。長さは大体30メートルほどで、さらに延長用の予備として10メートルの屋内工事用コードを1本、20メートルの屋内工事用コードをそろえ、コンセントに直接挿すと自重で引っこ抜けてしまうため、挿す部分を直角に曲げてテープで固定できるようにするための延長ケーブルも購入。さらにケーブル同士の接続が外れないようにするためのビニールテープ、コンセントが壁から抜けないようにするためのガムテープも必要です。このあたりはもっとスマートな方法があるのかもしれませんが、思いつく限りではこんなところ。全部で3万円ほど。


左にあるのが現在のブレーカー、右にあるのが新しいブレーカー。この工事を行うためにどうしても電気を止める必要がある、というわけ。電気を止めずに工事する方法も検討したのですが、そのための費用と時間を考えると、工事用コードでにょろにょろと工事中だけ差し替えるというのが一番手っ取り早い方法となりました。


サーバ用には3回路使っているので、同じように3回路分を引っ張ってくればいいわけです。


これが旧オフィスの配電盤、火事が起きたときに取り換えました。この中から3つ選んで引っ張ってくるわけです。どのコンセントが独立した回路なのかは事前に調査済みです。


回路とコンセントの組み合わせを探すときやちゃんと電気が通じているかどうかを調べる際に役立つのがコレ。2000年頃に購入したものなのですが、非常にお役立ち。


こうやってコンセントに差し込めば、何Vの電圧が来ているかがランプの点灯で分かるわけです。


延長ケーブルでつなぐときはこのようにかちっと回して外れないようにするタイプがオススメ、テープで固定する必要がないのでラクです。


コードに足を引っかけても抜けないように余裕は持たせているのですが、それでも念のため壁のコンセント部分はガムテープで固定。過去の経験上、あまりガチガチに強く固定するとコンセントの電極部分が折れ曲がって差し直すことすらできなくなるため、この程度にしておくのが無難です。


三口と二口の変換部分や延長コード同士の接続部分はこのようにビニールテープで固定。万が一、コードに足を引っかけるなどしてもビニールテープだと少し伸びてまた戻るため、外れにくいです。


そんなこんなで1回路目を引っ張ってきます、ずるずるずる。


サーバの場所まで持ってきました。


あとはこうやって差し直すだけの簡単なお仕事です。コードが抜けたり、ブレーカーが落ちたりしたときに備えて、それぞれのコードの番号&ブレーカーの名称を書いた付箋紙をこのリール部分と元のコンセント部分とに貼っておけば安心です。


さらに同様の手順で2回路目。ずーるずーる。


これもかちかちと差し替えていきます。


さらに3回路目、ずるりん。


オフィスの中を這い回るコード。引っかけるリスクを最小限にするため、リフォームの大工や編集部員が来ない日曜日に工事を行うことにしたというわけ。なんだかDIY気分。


というわけで、誰もコードに足を引っかけることなく、工事が何事もなく無事に終わり、サーバが落ちないことをあとは祈るのみです……。

2010/08/22 12:33追記
なにごともなく終了したっぽい。後片付け中。

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in お知らせ,   コラム, Posted by darkhorse

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