コラム

GIGAZINE、新サーバに移転完了


というわけで、ついに新サーバに移転完了しました。これで負荷が軽減される……はず。予想される負荷に対応するため、カウント数は必要最小限のもののみにとどめました。そのほかにもデータベースの構造を一新しました。これに伴い、トラックバックなどは全リセットされてます、すいません……。

何か不具合などがある場合には臨時用のこちらのメールフォームからご連絡いただければ助かります。

というわけで以下、旧サーバと新サーバの設定などについて。サーバのカスタマイズに興味のある人向け記事第2弾。今度は最も難航したMySQLの設定です。
◆MySQL
メモリをたくさん使えば使うほど高速にレスポンスは返ってくることになるが、GIGAZINEのようにMySQLの中に記事本文しか入っていない場合、つまり非常にコンパクトな場合はメモリをたくさん使ったからと言って反応速度が劇的にアップするわけではない。むしろメモリを極限まで、スワップが発生しないような量程度に抑えてしまった方が全体が小さくなって負荷が軽減し、結果的に高速にレスポンスが返ってくるようになる。

この概念自体はMySQL3の頃から基本的に変わっていないのでまずは下記ページで基本を押さえる。


MySQL Reference Manual for version 3.23.16-alpha. - 12 MySQL の最大性能をひきだすには

ベースにする設定ファイルはMySQLに同梱されている「my-small.cnf」。64Mバイト以下のメモリの小規模サーバ向け設定ということに表向きはなっているが、その実態は大量の接続をさばき、負荷を低くする設定になっている。

特に以下のMySQLのページを参考にした結果、非常に劇的な効果をもたらした。「メモリがほとんどなく大量の接続がある場合」の事例をもとにして少しずつ数を増やしてスワップが発生しない量を見極めるのが簡単。

MySQL AB :: MySQL 4.1 リファレンスマニュアル :: 5.5.2 サーバパラメータのチューニング

値の調整は以下を参考にする。一番下に調整のポイントが書いてあります。この通りにすればかなり簡単に調整できる。

MySQL AB :: MySQL 4.1 リファレンスマニュアル :: 4.6.8.3 SHOW STATUS

それから最後に下記を参考にしてさらなる調整を行う。

MySQL AB :: MySQL 4.1 リファレンスマニュアル :: 5.2.13 その他の最適化のヒント

値の調整後、以下のサイトで入手できる「mymemcheck」でチェックしておくのが無難。

DSAS開発者の部屋:5分でできる、MySQLのメモリ関係のチューニング!

あとはMySQL用の「top」コマンドとも言うべき「mtop」か「mytop」で様子を見ながら、上記までの各マニュアルに合わせて微調整を繰り返しましょう。

mtop - MySQL Monitoring Tool

mytop - a top clone for MySQL

以下、今までの対サーバ負荷などの記事一覧。

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in メモ,   ソフトウェア,   コラム, Posted by darkhorse

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