AI

国連事務総長がAI技術開発で世界に呼びかけ、「革新的な技術」を利用できない数十億の人々に提供する必要性を強調


ジュネーブで開催された第1回Global Dialogue on AI Governance(国連AIガバナンスに関するグローバルな対話)において、国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏がAIに関する演説を行いました。

From AI to ‘killer robots’: UN chief issues urgent governance call | UN News
https://news.un.org/en/story/2026/07/1167873

グテーレス氏は主に、発展途上国でAIを自由に使えない人が存在するという「デジタル格差」を縮小する必要性のほか、安全性を十分に検証して法的責任を明確にすること、子どもの安全と福祉を優先することについて語りました。


デジタル格差の縮小に向けた方針としてグテーレス氏は、発展途上国が自己学習型AI技術へ確実にアクセスできるようにすることを強調。格差を縮小するため、20か国以上が国連支援による「AI能力構築のためのグローバル・ネットワーク」構想を支持したことを発表しました。グテーレス氏はさらに、「AIインフラへの民間投資は約500兆ドル(約8京円)に達している」と前置きし、それに比べると発展途上国におけるAI能力構築への公的支援は誤差の範囲にすぎないと指摘して、公的支援の拡大を呼びかけました。

グテーレス氏は、AIが適切に活用され、広く共有されれば、数十年分の開発を数年へと圧縮し、21世紀の偉大な平等化の力となり得ると語り、「私たちは、デジタル格差がAI格差へと変わり、そのAI格差が開発格差、安全保障格差、そして主権格差へと発展することを許してはならない」と付け加えました。


AIの安全性の検証についてグテーレス氏は「AI技術について安全性を十分に検証し、法的責任を明確にする必要がある」と指摘し、「各国がシステムの試験方法、リスクの測定方法、責任の所在について足並みをそろえれば、安全性は技術とともに広がる。しかし、それができなければ、互換性のない規則が乱立し、コストを押し上げ、世界を分断し、誰も守ることができない」と述べ、「責任を負うのは人間でなければならない」とする普遍的な規則を再確認しました。

子どもの安全と福祉については、グテーレス氏は「今後のAIガバナンス合意の最優先事項とすべき」とし、各国に対してAI子ども安全誓約の採択を呼びかけました。

国連が提唱する子ども安全誓約では、AI開発者は「子どもが利用できるAIシステムは、子ども向けの安全性試験と独立した監督を受けない限り、いかなる企業も提供してはならない」「いかなる企業も、自社のAIが子どもの性的画像を生成することを許してはならず、すべての企業はそのような画像を検出し、報告し、削除しなければならない」「子どもが苦痛の兆候を示した場合、システムは停止し、実際の人間による支援につなげなければならない」というルールを守る必要があります。


グテーレス氏はまた、すべての主要AI企業に対し、自社システムの炭素排出量、水使用量、土地利用を含む環境負荷を測定し公表するとともに、2030年までにすべてのデータセンターを再生可能エネルギーで稼働させるよう改めて求めました。

・関連記事
国連のAI諮問機関が「人類のためのAI統治」に関する7つの提言を発表 - GIGAZINE

国連がAIに関する初の世界決議を全会一致で採択、個人情報の保護・AIのリスク監視など - GIGAZINE

AIが国連サミットで「人間よりもうまく世界を運営できる」と発言 - GIGAZINE

労働人口が減る中国で「AI搭載の人型ロボット」を働かせる動きが加速している - GIGAZINE

AIを信頼する度合いは低所得国と開発途上国で最も高いが日本と中国では例外 - GIGAZINE

in AI, Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article The UN Secretary-General called on the w….