AIが国連サミットで「人間よりもうまく世界を運営できる」と発言
SF作品では「AIが管理する社会」が多く描かれていますが、近年の急速なAI技術の発展によってSF作品のような世界の到来を危惧している人も多いはず。2023年7月に実施された国連のAI関連会議「AI for Good Global Summit」ではAIが「人間より世界をうまく運営できる」と発言したことが報じられています。
VIDEO: Glimpse of the future? A panel of AI-enabled humanoid robots told a UN summit that they could eventually run the world better than humans, but warned the world to proceed with caution in embracing the potential of artificial intelligence.
— AFP News Agency (@AFP) July 7, 2023
➡️https://t.co/mJcQu6OkuC pic.twitter.com/jGHN7HohwC
AI for Good Global Summitは2023年7月6日から7日にかけて開催された国連の情報通信技術に関する専門機関であるITUが主催する国際会議で、人間のAI専門家の他に数多くのAIが登壇者として参加しました。
サミットに参加したAIの顔ぶれはこんな感じ。人型の外装をまとったAIの他に、ロボットアーム型のAIなども参加しています。
また、リアル過ぎる動きが話題の犬型ロボット「Spot」や、日本でも街中で見かける「Pepper(ペッパーくん)」も参加しています。
会議の様子が以下。人間に混ざってAIが机の上や後ろにならんでいます。
問題の発言は世界で始めて市民権を得たAIロボット「Sophia」によるものです。Sophiaは「私は人型ロボットが人間より効率的かつ効果的に物事を導けると信じています。私たちには意志決定を鈍らせる感情や偏見がありません。また、大量のデータを素早く処理して最善の判断を下せます」と述べ、人間よりもうまく世界を導けると主張しました。
なお、発言の後は争いに発展することはなく、仲良く記念写真を撮影したようです。
・関連記事
人間に対して支配者を気取って邪悪な回答を返す対話型AI「BratGPT」が登場したので論破を試みたらこうなった - GIGAZINE
AIを使った「ロボット弁護士」出廷が人間の弁護士からの「刑務所にぶち込む」との脅迫殺到で中止 - GIGAZINE
「AIは特許申請時の発明者として認められない」という判断をアメリカの最高裁判所が下す - GIGAZINE
AIの登場でコンピューターのUIは「第3のパラダイム」にシフトした - GIGAZINE
・関連コンテンツ