Google AI Studioにクレカ等の支払い方法登録不要でアプリ公開を始められる「Starter Tier」が登場

GoogleのAI開発プラットフォーム「Google AI Studio」では、AIを使って文章やプレゼンテーションの作成、アプリ開発などを行うことができます。そんなGoogle AI Studioで作成したアプリを、Googleアカウントさえあればクレジットカードなどの支払い方法や請求アカウントの登録なしで公開できる新機能「Starter Tier」の詳細が公開されました。
The Starter Tier for Google AI Studio explained | Google Cloud Blog
https://cloud.google.com/blog/topics/developers-practitioners/the-starter-tier-for-google-ai-studio-explained

Google AI StudioはGeminiを使ったAIアプリやプロンプトをブラウザ上で開発・テストできるサービスです。2026年5月には、自然言語でプロンプトを入力するだけでAndroidアプリをビルドできる機能が追加されました。
GoogleのウェブベースのAI StudioでユーザーがネイティブAndroidアプリを作成できるように - GIGAZINE

従来はアプリを公開するためにGoogle Cloudプロジェクトの作成や課金設定が必要でしたが、新たに導入されたStarter Tierでは、これらの設定を行わずにアプリを公開できます。
Google AI StudioでStarter Tierのサービスを設定すると、バックグラウンドでGoogle Cloudプロジェクトを自動的に作成し、Googleがリージョンの選択、APIの有効化、セキュリティポリシーの処理をすべて行います。ユーザーはプロジェクトを作成、設定、管理する必要はありません。
Starter Tierは通常のGoogle Cloudプロジェクトとは異なり、最小限の機能しか備えていません。Googleは「それが重要な点なのです。設定項目が少ないほど、問題が発生する可能性も低くなります」と述べており、アプリ開発初心者に向けた機能としてStarter Tierをアピールしています。
Starter Tierではアプリに必要な機能に応じて、必要なサービスが自動的に構成されます。記事作成時点ではコンピューティングレイヤーの「Cloud Run」、アプリでユーザーログインが必要な場合の「Firebase Authentication」、NoSQLデータストレージを扱うデータベースサービスの「Firestore」、適切なスキーマ・結合・ACID準拠を備えたリレーショナルデータが必要な場合に提供される「Cloud SQL for PostgreSQL(Developer Edition)」が自動で構成されます。

Starter TierではGoogle AI Studioで作成したアプリを「Publish」ボタンをクリックするだけで公開できます。公開後はCloud RunのURLが発行され、そのままウェブアプリとして利用できます。
無料でアプリの開発・公開を始める方法として、Google Cloudの無料トライアルを使用する場合とStarter Tierを比較すると、無料トライアルには90日間の利用期限があるのに対しStarter Tierは期限がありません。一方で、Starter Tierは利用できるリージョンやリソース量に制限が設けられており、Google Cloudの他サービスを自由に追加することもできません。また、Starter Tierでデプロイできるアプリの上限は2つとなっています。すでに2つのアプリを公開している場合は、既存アプリを削除するか通常のGoogle Cloud環境へアップグレードする必要があります。
なお、Starter Tierは記事作成時点では個人のGoogleアカウントで利用可能となっており、企業または教育機関のGoogle Workspaceアカウントでサインインしている場合、組織レベルの管理ポリシーによりリソースの展開が制限される場合があるとのこと。また、Google AI Studioの地域的な提供状況にも左右されます。そのほか公式ドキュメントでは「有効なGoogle Cloud請求先アカウントまたは過去にGoogle Cloud請求先アカウントをお持ちのユーザーは、Starter Tierを利用できません。有料または無料のGoogle Workspace、Google Workspace for Education、Google for Nonprofitsのサブスクリプションに関連付けられているEnterpriseアカウントも対象外です」とあるため、Google Cloudで現在または過去に請求先アカウントを利用したことがあるユーザーは対象外となっています。
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in AI, ソフトウェア, Posted by log1e_dh
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