「文字の書き方」に認知機能低下の兆候が現れているとの研究結果

アルツハイマー病などによる認知機能低下を早い段階で発見することは、その後の診断や治療、支援といった対応に大きなメリットをもたらします。高齢者を対象にした新たな研究では、「文字の書き方」に認知機能低下の兆候が現れる可能性があると示されました。
Frontiers | Handwriting speed and pen motor control in older adults with and without cognitive impairment
https://www.frontiersin.org/journals/human-neuroscience/articles/10.3389/fnhum.2026.1820193/full
Handwriting speed among possible signs of cognitive decline in older people | EurekAlert!
https://www.eurekalert.org/news-releases/1127122
A Signal of Cognitive Decline May Be Hidden in The Way You Write : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/a-signal-of-cognitive-decline-may-be-hidden-in-the-way-you-write
現代では多くの人々がスマートフォンやPCを使用しており、手書きで文字を書く機会は減っています。しかし、紙などに文字を書くという行為は、身体的な運動能力と精神的な処理能力の両方を要するため、認知機能を測定する上で有用な可能性があるとのこと。
実際に過去の研究では、アルツハイマー病などの患者では筆記能力が低下することが示されました。ポルトガルのエヴォラ大学でスポーツ・健康学部の助教を務めるアナ・リタ・マティアス博士は、「書くことは単なる運動ではなく、脳を映し出す窓のようなものです」と述べています。
マティアス氏らの研究チームは、介護施設に入居している62~99歳の高齢者58人を対象に、タブレット上にペンで文字を書いてもらう実験を行いました。被験者のうち38人は何らかの認知機能障害と診断されており、残りの20人は認知的に健康と見なされていたとのこと。

被験者らに課されたタスクは、大きく「ペン操作タスク」と「手書き速度タスク」の2種類に分けられています。ペン操作タスクでは被験者に対し、「20秒以内に10本の水平な線を書く」「20秒以内に10個の点を書く」といったタスクをこなすように指示しました。手書き速度タスクでは、「カードに表示された文章を模写する」「口頭で伝えられた文章を書き取る」といったタスクを行うように指示しました。
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