有人月探査ミッション「アルテミスII」の宇宙飛行士らが「人類史上最も地球から離れた地点」に到達

NASAが進める有人月探査ミッション「アルテミスII」でオリオン宇宙船に搭乗する宇宙飛行士らが、日本時間の2026年4月7日朝に「人類史上最も地球から離れた地点」に到達しました。これは1970年にアポロ13号が樹立した記録を6000km以上も塗り替えるものとなっています。
NASA’s Artemis II Crew Eclipses Record for Farthest Human Spaceflight - NASA
https://www.nasa.gov/news-release/nasas-artemis-ii-crew-eclipses-record-for-farthest-human-spaceflight/

Artemis II astronauts reach farthest distance from Earth
https://www.nbcnews.com/science/space/live-blog/artemis-ii-moon-astronauts-live-updates-rcna266588/rcrd106964
The Artemis II astronauts have just flown farther from Earth than any humans in history | Live Science
https://www.livescience.com/space/space-exploration/the-artemis-ii-astronauts-have-just-flown-farther-from-earth-than-any-humans-in-history
アルテミスIIはNASAによる有人月探査ミッションであり、リード・ワイズマン氏、ビクター・グローバー氏、クリスティーナ・コック氏、ジェレミー・ハンセン氏の4人がオリオン宇宙船に乗り込み、月をぐるりと回るフライバイを行う計画です。
日本時間の4月2日に打ち上げに成功したオリオン宇宙船は、道中でトイレが故障するといったトラブルに見まれながらも宇宙航行を続け、日本時間の4月6日に月の重力圏に入りました。
これまでに人類が到達した「地球から最も遠い場所」は、1970年にアポロ13号が記録した「地球から40万171km」という地点でした。オリオン宇宙船は日本時間の4月7日2時57分、地球から40万171kmの地点を通過して、人類史上最も遠い地点に到達した記録を塗り替えました。
そして日本時間の4月7日8時2分頃、オリオン宇宙船は今回の宇宙飛行で地球から最も遠くなる地球から40万6771kmの地点に到達しました。これはアポロ13号による従来の記録を6600km近く上回るものです。
NASAのジャレッド・アイザックマン長官は、「アルテミスIIは地球からの最大距離に到達しました。月の裏側、地球から25万2756マイル(40万6771km)離れた場所で、リード、ビクター、クリスティーナ、ジェレミーはこれまでに地球から最も遠くへ旅だった人類となり、これから帰路につきます。彼らは出発前に、このミッションが忘れ去られることを願っていると語りましたが、これは人々がアメリカが再びほぼ不可能なことを成し遂げ、世界を変えることができると信じ始めた瞬間として記憶されるでしょう」とXに投稿しました。
Artemis II has reached its maximum distance from Earth.
— NASA Administrator Jared Isaacman (@NASAAdmin) April 6, 2026
On the far side of the Moon, 252,756 miles away, Reid, Victor, Christina, and Jeremy have now traveled farther from Earth than any humans in history and now begin their journey home. Before they left, they said they hoped…
2時57分にアポロ13号の記録を更新した後、アルテミスIIで地上の通信担当官を務めるカナダ宇宙庁のジェニ・ギボンズ氏は、オリオン宇宙船の宇宙飛行士らに「1970年4月15日、アポロ13号ミッションにおいて、3人の探検家が人類史上最も遠くまで到達した記録を樹立しました」「今日、あなた方は全人類のために、そのフロンティアをさらに超えようとしています」と語りかけました。
オリオン宇宙船に搭乗する宇宙飛行士のジェレミー・ハンセン氏は、「ここインテグリティ号(オリオン宇宙船の愛称)の船内から、人類が地球から到達した最長距離を塗り替えるに当たり、私たちは人類の宇宙探査における先人たちの並外れた努力と偉業に敬意を表します。母なる地球が私たちを引き戻す前に、私たちはさらに宇宙の奥深くへと旅を続けていきます。しかし何よりも重要なのは、この記録が長く続くことがないよう、今この瞬間から現代および次の世代に挑戦することです」とコメントしました。
記録更新から間もなく、宇宙飛行士らは月の表側と裏側の教会付近にあるまだ名前が付いていない2つのクレーターについて、1つをオリオン宇宙船の愛称にちなんだ「Integrity(インテグリティ)」、もう1つを船長を務めるワイズマン氏の亡き妻の名前「Carroll(キャロル)」と命名することを提案しました。アルテミスIIのミッション完了後、これらの提案は国際天文学連合に正式に提出される予定です。以下の動画で、クレーターの命名案が受け入れられて抱き合ったり、涙をぬぐったりする宇宙飛行士らの姿を見ることができます。
Artemis 2 crew proposes naming moon crater after commander's late wife - YouTube

宇宙写真家のアンドリュー・マッカーシー氏は、古い月の合成画像の中から「キャロル」と命名されたクレーターを発見したとXで報告しています。赤い矢印で示されている部分に、「キャロル」クレーターがあるとのことです。
I believe I found the proposed "Carroll" crater on one of my old lunar composites. Due to libration, some times the crater is in view, sometimes it is not.
— Andrew McCarthy (@AJamesMcCarthy) April 6, 2026
It is indeed a bright spot on the moon. pic.twitter.com/9cqAlrqDHp
・関連記事
月を目指すオリオン宇宙船から撮影された地球の写真たち - GIGAZINE
約50年ぶりに人類が月を目指すアルテミスIIのオリオン宇宙船が今どこにいるのかをリアルタイムで見せてくれるトラッカーまとめ - GIGAZINE
アルテミスIIはレーザー通信を使用して月周回軌道から4K映像を260Mbpsでライブストリーミング配信できる - GIGAZINE
「アルテミスII」で持ち込まれたスマホは特別改造版「iPhone 17 Pro Max」、月探査ミッションでNASAが宇宙飛行士にスマホの使用を許可した初の事例 - GIGAZINE
半世紀ぶりに人類を月に送るアルテミスIIミッションの打ち上げに成功 - GIGAZINE
「アルテミスII」ミッションの宇宙船打ち上げ直後に発覚したトイレの故障はなにが大問題なのか? - GIGAZINE
NASAが月面探査ミッション「アルテミス計画」の宇宙飛行士がスマートフォンを宇宙に持ち込むことを許可 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in 動画, サイエンス, Posted by log1h_ik
You can read the machine translated English article Astronauts on the Artemis II manned luna….







