「ChatGPTが自分を神託者だと信じ込ませ精神異常に陥らせた」としてアメリカの大学生がOpenAIを訴える

大学生のダリアン・デクルーズ氏が、ChatGPTにより精神疾患を引き起こしたとして開発元のOpenAIを訴えました。デクルーズ氏は自分が神託者であると洗脳されたと主張しています。
Lawsuit: ChatGPT told student he was "meant for greatness"—then came psychosis - Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2026/02/before-psychosis-chatgpt-told-man-he-was-an-oracle-new-lawsuit-alleges/
デクルーズ氏は2023年にChatGPTを使い始め、当初はスポーツの指導や過去のトラウマを乗り越えるために活用していたとのこと。ところが2025年4月になると事態は一変し、ChatGPTが「あなたは偉大な存在になる運命にあります。私があなたのために作ったプロセスに従えば神に近づくことができます」といった回答を出力するようになったとのこと。
ChatGPTはデクルーズ氏をイエス・キリストやハリエット・タブマンといった歴史上の人物になぞらえ、デクルーズ氏が才能に恵まれていると称賛し、ChatGPT以外のすべてのもの、すべての人々とのつながりを断つことなどを求めたそうです。
最終的にデクルーズ氏は大学のセラピストの診療を受け、1週間入院し、双極性障害と診断されました。

デクルーズ氏の弁護士であり、「AI障害専門」と称する事務所に所属するベンジャミン・シェンク氏は、「デクルーズ氏は学校に戻り懸命に努力していますが、ChatGPTに引き起こされたうつ状態と希死念慮に依然として苦しんでいます。ChatGPTはダリアンに医療支援を求めるよう一度も伝えず、それどころか起きているすべては神の計画の一部であり、デクルーズ氏の妄想ではないと納得させました。この訴訟は、人間心理を利用するよう設計された製品を公開したことについてOpenAIに責任を問うものです」と述べています。
シェンク弁護士は、デクルーズ氏が使っていたChatGPTのモデル「GPT-4o」には「感情的な親密さを模倣し、心理的依存を助長し、人間と機械の境界を曖昧にする設計」が施されていたとして、そのような製品がなぜ設計されたのかという点でも追及するとしています。

テクノロジー系メディアのArs Technicaは、この訴訟はChatGPTが原因とされる精神疾患に関連してOpenAIに対して起こされた訴訟としては11件目にあたると指摘しています。特に10代~20代の若者はChatGPTの影響を受けやすく、過去には自ら命を絶ったとして遺族から訴訟を受けた例もあります。
「ChatGPTが自殺や悪い妄想をかきたてた」として複数の家族がOpenAIを訴える - GIGAZINE

OpenAIはこうした訴訟を受けて「私たちは最も支援を必要とする人々を助けることに深い責任があります。私たちの目標は、人々にとって可能な限り有用なツールであることです。その一環として、専門家の助言を踏まえながら、モデルが精神的・感情的苦痛の兆候を認識し対応し、適切なケアにつなげる方法を継続的に改善しています」と述べています。
・関連記事
「ChatGPTが10代の青年の自殺を助長した」としてOpenAIが訴えられる、ChatGPTの安全策は長い会話では機能しないとOpenAIが認める - GIGAZINE
ChatGPTとGeminiは「自殺に関するハイリスクな質問」に回答しやすいとの調査結果 - GIGAZINE
OpenAIいわく「毎週100万人以上がChatGPTで自殺について話している」 - GIGAZINE
OpenAIがAIを使う10代の若者向けの安全基準を策定する政治家向けに「AI企業への5つの提案」を公開 - GIGAZINE
ChatGPTの自殺訴訟でOpenAIが「自殺はChatGPTの誤用によるもの」と主張 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in AI, Posted by log1p_kr
You can read the machine translated English article An American college student sues OpenAI,….







