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Instagramのティーンアカウントの内容が映画のPG-13基準に


MetaがInstagramの「ティーンアカウント」を刷新し、未成年ユーザーのアカウントにデフォルトで表示される内容が、映画のレイティングシステムで用いられている、13歳未満の鑑賞には保護者の強い注意が必要となる「PG-13」基準と同等になることを明らかにしました。設定次第で、より厳しくすることも可能だとのことです。

New PG-13 Guidelines for Instagram Teen Accounts | Meta
https://about.fb.com/news/2025/10/instagram-teen-accounts-pg-13-ratings/


Instagram says it's making the app more 'PG-13' for teens
https://www.nbcnews.com/tech/social-media/instagram-says-making-app-pg-13-teens-rcna237350

Metaは2024年9月から、保護者が安心して未成年者にInstagramを使わせることができる仕組みとして「ティーンアカウント」を導入しました。ティーンアカウントでは、連絡相手や視聴可能なコンテンツに制限があるため、無秩序な利用を防ぐことができます。制限の厳格さは設定で変更することが可能ですが、16歳未満のユーザーは、設定を変更するには保護者の許可が必要でした。

Introducing Instagram Teen Accounts: Built-In Protections for Teens, Peace of Mind for Parents
https://about.fb.com/news/2024/09/instagram-teen-accounts/

ティーンアカウントは導入以来、何億人もの未成年ユーザーとその保護者に利用されているとのこと。今回のアップデートは、さらに未成年者をしっかりと守るためのもので、今後、Instagramのティーンアカウントで表示されるコンテンツは、デフォルトで映画のレイティングシステムでいう「PG-13」基準と同等になるとのこと。日本で「PG-13」に近い仕組みとしては、映画倫理機構が定めている、小学生の鑑賞時に保護者の助言・指導が必要となる「PG12」があります。

「PG12」を知ってますか?
(PDFファイル)https://www.eirin.jp/img/PG12_asahi.pdf

近年の作品では、2020年に公開されて日本映画の興行成績第1位を塗り替えた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』や、2025年に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』、『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』、『国宝』などがPG12で公開されています。

今回のアップデートで、18歳未満のユーザーは自動的に新たに設けられた「13歳以上」の枠に分類されており、保護者の許可なく機能を外すことはできないとのこと。


また、以前からテストしていると報じられていた、未成年ユーザーが年齢を偽って登録しても検出するツールの導入も発表されています。

なお、「PG-13」基準でも刺激が強いと考える保護者のために、もう一段厳格な「限定コンテンツ」設定も設けられています。この設定にした場合、当該ティーンアカウントでは投稿に対するコメントの閲覧・投稿・返信が制限されます。さらに、2026年からはAIとのやり取りにも制限が加わるとのこと。

Metaによると、アメリカの保護者の96%は、自分たちの子どもに適用するかどうかは別として、「限定コンテンツ」という選択肢の存在を評価しているそうです。

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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