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ブリタニカ百科事典が著作物を無断で学習されたとしてOpenAIを提訴


百科事典出版社のブリタニカ百科事典とその子会社であるメリアム・ウェブスターが、自社の著作物を無断でAIの学習に利用されたとしてOpenAIを訴えたことが分かりました。

BRITTANICA OPENAI LAWSUIT complaint.pdf
(PDFファイル)https://fingfx.thomsonreuters.com/gfx/legaldocs/klpylzoekvg/BRITTANICA%20OPENAI%20LAWSUIT%20complaint.pdf

Encyclopedia Britannica and Merriam-Webster sue OpenAI
https://thenextweb.com/news/britannica-merriam-webster-openai-lawsuit-copyright

2026年3月13日に提出された訴状では、OpenAIが「ChatGPT」の学習に各出版社の著作物を許可なく利用し、さらに著作物の内容を再現していることで、各出版社に実質的な損害を与えているといった内容が主張されています。

両社は、OpenAIが学習データとしてブリタニカ百科事典のオンライン記事約10万本を利用したと主張。実際にどの程度コピーされたかの全容はOpenAI自身にしか分からないと述べました。


テクノロジー系メディアのThe Next Webは、この訴訟が主に2つの法的要素に基づいて構成されていると指摘しています。

1つは1976年著作権法に基づく著作権侵害です。ブリタニカ百科事典は、OpenAIがウェブサイトをスクレイピングして学習データを作成したこと、そのコンテンツをモデルの学習に利用したこと、ChatGPTがユーザーの質問に回答する際にブリタニカ百科事典の記事内容を再現または非常に近い形で要約した出力を生成することが、著作権法上問題があると主張しました。

2つ目はランハム法(商標法)に基づく商標権侵害です。ブリタニカ百科事典は、ChatGPTの回答がブリタニカ百科事典やメリアム・ウェブスターの商標と並んで提示されることで、それらの回答が両社によるもの、あるいは両社が承認したものであるとユーザーに誤解させる可能性があると主張しました。特にAIの回答には誤りや幻覚(ハルシネーション)が含まれる可能性があるため、正確性を重視して築き上げてきたブランドがAIによる誤情報で風評被害に見舞われるとしています。


ブリタニカ百科事典は2012年に紙の百科事典を廃止し、完全にデジタルへ移行しました。この転換によってオンラインコンテンツの質と独自性がビジネスの中核資産になっていますが、ユーザーが両社のサイトにアクセスすることなくAIで情報を得るようになるとビジネスモデルが脅威にさらされることになります。ブリタニカ百科事典はその点も指摘し、「OpenAIは知的財産権を無視しているため、その侵害によって生じた重大な損害と、そこから得た利益について説明責任を負うべきだ」と主張しました。

ブリタニカ百科事典らは今回とほぼ同じ内容でAnthropicにも訴えを起こしています。

辞典の名門・ブリタニカがAI検索エンジンのPerplexityを著作権侵害・商標権侵害で提訴 - GIGAZINE

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