通勤をちょっと楽しくする秘密のポーカーゲーム「Subway Poker」とは？

歩いていたり車に乗っていたりする時に、目に飛び込んでくる情報をもとに頭の中でオリジナルゲームを遊んだことがあるという人はいるはず。エンジニアのFalken氏が、乗り込んだ地下鉄の乗客でプレイする「Subway Poker」を紹介しています。

The secret Poker Game You Can Play on the Subway! | falken
https://experience.prfalken.dev/english/subway-poker/

◆準備
Subway Pokerは複数人で遊ぶゲームなので、友人や同僚などと一緒に遊びましょう。各プレイヤーは地下鉄の車両内で、横並びに5人分の座席を選択します。これらの座席はプレイヤーの「手札」に相当します。そして、ゲームを始める前に、プレイヤー全員で「到着したらゲームが終了する駅」を設定します。

◆ゲームのルール
通常、ポーカーはトランプに書かれている数字でプレイしますが、Subway Pokerでは選択した座席に座った客のタイプを10以上の数に分類してプレイするというルールです。具体的には、以下のように乗客と数字を対応させます。

子ども：10
10代の若者：ジャック(J)
女性：クイーン(Q)
男性：キング(K)
高齢者：エース(A)

たとえば、選んだ5席のうち2席に高齢者が座っている以下のような状態であればエースのペアからのスタートという配牌となり、高い役が望めます。

ルールはテキサスホールデムではなく、ドローポーカー。通常のドローポーカーはプレイヤーが任意の枚数を自分の意志で交換します。しかし、Subway Pokerでは座席に誰も座らなかったり、座った人が変わったりするため、時間に応じて自分の手が変わっていきます。プレイヤーは、各乗客に割り当てられた数字をもとに、最初に設定した駅に到着するまでより高いポーカーの役を狙います。

以下はクイーンとキングのフルハウス。

クイーンのフォーカード。

最初に設定した駅に到着したらゲーム終了。プレイヤーは自分の手札を評価し、最も高い役を作ったプレイヤーが勝利します。同点の場合はタイブレークルールを採用するか、あるいは「ドアに最も近かったプレイヤーが勝利」などと決めておくのがよいとのこと。

◆戦略とヒント
Falken氏は、Subway Pokerをプレイする上で、以下の3つのアドバイスを記しています。

・周囲を観察する
電車に乗り降りする乗客に最新の注意を払ってください。鋭い観察力があれば、手札状況の変化を予測できます。

・選択はスマートに
ドアに近い座席を選択すれば、乗客の回転率が高まるので、最初は安い手でも後から高い役を狙えるかもしれません。

・乗客のパターンを予測する
時間帯や天候など、座る人に影響を与える要素を考慮します。たとえば、学校終わりの時間帯であれば子どもが増え、通勤・通学の時間帯を外せば高齢者が増えるかもしれません。こうした観察結果を有利に利用して推測を行うことが重要です。

Falken氏は「Subway Pokerは単なるゲームではありません。周囲の人々や通勤者と交流できるユニークな方法です。地下鉄に乗るのがもっと楽しくなる、楽しくてインタラクティブな方法です。次に電車に乗るときは、パートナーと一緒にSubway Pokerを試してみてください」と述べています。なお、Subway PokerはFalken氏が考案したものではなく、今はもう存在しない古いネット記事で知ったとのことで、これまで友人と何度も遊んでいるそうです。

なお、ソーシャルニュースサイトのHacker Newsでは、「他の乗客を特定の座席にさりげなく誘導するために特定の場所に立つ、あるいは自分で席に座り、後で高齢者に席を譲ってエースを1枚獲得する」という戦略や「友人や知り合いに『特定の時間に特定の駅に来て特定の座席に座ってくれ』と頼んだり、特定の席が空いていることをジェスチャーで誰かに伝えたりするのはどうか」といういかさまギリギリのプレイが提案されていました。