Kindleの本をダウンロードしてUSB経由で転送する機能が削除される予定

2025年2月26日以降、Amazon電子書籍リーダー「Kindle」の「ダウンロードしてUSB経由で転送」という機能が削除されます。購入済みの電子書籍をPCからダウンロードしてKindleに転送するこの機能は、KindleにWi-Fi機能が搭載されて以降、あまり使われなくなっていました。
Download And Transfer For Kindle Books Discontinued On Feb 26 - Good E-Reader
https://goodereader.com/blog/kindle/amazon-removing-download-and-transfer-on-the-kindle-feb-26th
Amazon will stop allowing Kindle book downloads to your PC soon | The Verge
https://www.theverge.com/news/612898/amazon-removing-kindle-book-download-transfer-usb
Amazonの「コンテンツライブラリ」というメニューから購入済みのデジタルコンテンツ(本)一覧を見ると、各コンテンツごとに「その他のアクション」というメニューが表示されているのがわかります。

「その他のアクション」をクリックすると「ダウンロードしてUSB経由で転送」という項目が現れます。

ここから電子書籍のファイルをUSB経由でKindleに転送する機能を利用できるのですが、記事作成時点で「2025年2月26日以降、『USB経由でのダウンロードと転送』オプションはご利用いただけなくなります」との警告が出ています。

KindleコンテンツをダウンロードしてUSB経由で転送するオプションはKindleにWi-Fiが搭載されていなかった時代に実装されたもので、当時はこの機能が実質的にKindleへコンテンツを送る唯一の方法でした。
ところが、KindleにWi-Fi等の通信手段が実装されてからはKindleで直接コンテンツをダウンロードできるようになったため、この機能はあまり使われなくなりました。そして、期日が来たらすべてのKindleでこの機能が停止されることになります。第12世代Kindleだけはもともとこの機能がありませんでしたが、他のモデルでも2月26日以降は利用できなくなります。

電子書籍関連のニュースを掲載するGood E-Readerは、「この機能は使う人が少なく、使う人は電子書籍を違法にコピーするために廃止されるのです」と考察しています。
テクノロジー系メディアのThe Vergeは「この機能はAmazonから購入した書籍をEPUBのような他のフォーマットに変換する最も簡単な方法でもありました。Amazonのウェブサイトからダウンロードされた書籍はデジタル著作権管理(DRM)がかけられていますが、DRMを簡単に解除できるAZW3形式で配信されていました。旧型のKindleもAZW3フォーマットで書籍を保存しており、USBケーブルでデバイスをコンピューターに接続することで取り出せたのですが、最新のKindleは解除がほぼ不可能なDRMを実装する新しいKFXフォーマットを使用しています」と指摘。古い形式をダウンロードできる手段を完全になくすことで、違法コピーを防ぐ狙いがあるのではと推測しました。
なお、この機能がなくなっても、AmazonのアプリやCalibreのようなサードパーティー製ツールで電子書籍ファイルやその他のドキュメントをUSB経由でKindleにコピーできるとのことです。
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in ネットサービス, Posted by log1p_kr
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