ワコムの板タブ「Intuos Pro(2025)」の進化した外観レビュー、描画エリアは大きくなり重さや厚さはコンパクトになって利便性上がりまくり

ワコムのプロ向けペンタブレット「Intuos Pro」から新モデルが2025年3月26日にリリースされます。自然なタッチや筆圧感知で高精細な表現が可能な性能はそのままに、描画エリアは大きくペンタブレット自体はかなりコンパクトにしたほか、ユーザーの声に応えてさまざまな点で使いやすく改良されてるとのことで、一足早く借りることができたIntuos Proがどれほど進化しているのか外観を撮影しまくってみました。
Wacom Intuos Pro (2025) – The Ultimate Creative Pen Tablet
https://www.wacom.com/ja-jp/products/pen-tablets/wacom-intuos-pro
Intuos Proの箱は以下のような感じ。

内容物はIntuos Pro本体、クイックスタートガイドなどの書類、Wacom Pro Pen 3、ペンスタンド、接続用のUSB Type-A to Cケーブル(1.8m)、ペンのカスタマイズパーツが入った小箱。

小箱には、ペンのボタン部分に差し替えることができるプレートが3種、ペンのグリップが1つ入っていました。

また、内容物を取り出した後の箱には、Intuos Proのボタンをカスタマイズするためのドライバに関する案内が記載されています。

Intuos Pro本体は以下のような感じ。Intuos Proはsmall、medium、 largeの3サイズ展開で、今回使用するのはmediumです。

以下は、新モデルのIntuos Proと前モデルのIntuos Proのそれぞれのサイズについて、本体の大きさと読み取り可能範囲を表にまとめたもの。表を見ると、新モデルによってサイズは一回りコンパクトに、重量は半分近くまで軽くなっている一方で、読み取り可能範囲は前モデルより大きくなっていることがわかります。また、前モデルまでは読み取り可能範囲が16:10でしたが、新モデルでは一般的な画面サイズに合わせて16:9に変更されています。
Intuos Pro | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
small(2019) | Small(2025) | Medium(2019) | medium(2025) | Large(2019) | large(2025) | |
本体 | 幅269mm | 幅215mm 高さ163mm 厚さ4~7mm 240g | 幅338mm 高さ219mm 厚さ8.0mm 700g | 幅291mm 高さ206mm 厚さ4~7mm 411g | 幅430mm 高さ287mm 厚さ8.0mm 1,300g | 幅377mm 高さ253mm 厚さ4~7mm 660g |
読み取り範囲 | 幅160mm | 幅187mm 高さ105mm | 幅224mm 高さ148mm | 幅263mm 高さ148mm | 幅311mm 高さ216mm | 幅349mm 高さ195mm |
本体重量の実測は403gでした。

ボタンの配置も新しくなっています。2019年のIntuos Proではボタン類が左右の側面に付いていましたが、2025年モデルのIntuos Proではダイヤルと便利なショートカットを割り当てられるExpressKeyが本体上部についています。本体の上側で左右対称になる形で配置されているため、キーボードやタブレットをIntuos Proの上側や左右に置く場合などに合わせて使いやすくなっています。また、ボタンは薄く押しやすい形状になり、ダイヤルは回すとカチカチッとした感触があって微調整がしやすくなっているなど、細かい点も改良されている模様。

サイズやボタン配置以外の大きな変更点として、2019年モデルのIntuos Proではペンで操作しながらタッチでズームや移動ができるマルチタッチ機能を搭載していましたが、2025年モデルのIntuos Proでは誤タップ防止などの理由でマルチタッチ機能が廃止されています。その代わり、しばらくペンタブレットを使ってもペン先が削れにくいように、ペンタブレットの表面処理を工夫しているそうです。

側面から見ると、Intuos Proの薄さがよくわかります。最も薄い部分は約4mm、本体上部の最も厚い部分で約7mmと傾斜がついています。また、右側面には接続用のUSB-Cポートもあります。

左側面にはポート類はありません。

Intuos Proの上部は以下のような感じ。

本体上部にはストラップホルダーと電源ボタン、加えて「USB/Bluetoothセレクター」があります。Intuos Proは2019年のモデルからUSBの有線接続のほかBluetoothを2つ記憶してどの端末につなげるか選択できましたが、USBからBluetoothに切り替えるにはケーブルを抜く必要があったり、最後つないだPCを記憶する形のためBluetooth接続を切り替えるのが少し面倒だったりしました。2025年のIntuos Pro新モデルではスライダーによってUSB接続、Bluetooth×2を切り替えることができるため、複数の端末を使い分ける人にもかなり便利になりました。

底面は以下のような感じです。

背面には上下にすべり止めがしっかりついており、作業中に力を入れたらカンタンに動いてしまうというような心配はなさそう。

また、Intuos ProにはWacom Pro Pen 3が付属しています。2022年発売の液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq Pro 27」や2024年発売の有機EL液晶タブレット「Wacom Movink 13」にもWacom Pro Pen 3は付属していましたが、ペンタブレットにWacom Pro Pen 3が付属するのは初めてです。Intuos Proに付属のWacom Pro Pen 3はグリップつきなので、細いペンと太いグリップで手にフィットする方を選択できます。

グリップを外して細いペンだけで使うには、まずペンのおしり部分をくるくる回して取り外します。

金色の「バランスウェイト」を取り外します。バランスウェイトは片側が重くなっているため、ひっくり返すことでペンの重心を先端の反対の末端側にしたり、持つ指の位置に近くしたりと描く時のクセに合わせて変更できるほか、バランスウェイトを取り外して軽いペンとして使用することも可能。

ボタン部分を爪で引き抜くように取り外します。

すると、グリップからペンが抜けました。

あとはボタン、バランスウェイト、リアケースを元に戻せば、細いペンとして使うことができます。

また、Intuos ProにはWacom Pro Pen 3用のペンホルダーも付属しています。ペンホルダーはペンを置いておくために普段は使いますが、ペンホルダーの中にはWacom Pro Pen 3をカスタマイズする用のアイテムも入っています。

溝に合わせてくるっと回した後、上に引き抜くようにしたらペンホルダーを開けることができます。

ペンホルダーを開けると折り畳まれた厚紙2個と、銀色のリングがありました。

厚紙の中身はWacom Pro Pen 3の替え芯です。標準芯が5本、フェルト芯が3本のほか、2025年のIntuos Proでは新しく「ラバー芯」が2本増えました。ラバー芯はすべる感じではなくぎゅっと押すことができるタイプのペン先になるため、お絵描きというよりはソフトウェアの操作に適しています。

銀色のリングが芯抜きです。芯抜きでペン先を挟むようにして固定し引き抜くことで芯を替えることができます。

付属のUSBケーブルやBluetoothを使用してPCやタブレットと接続することができます。続く記事では実際にIntuos ProをPCやタブレットと接続して使用感をレビューしてみたり、専用のドライバからショートカットのカスタマイズなど機能を確かめてみたりする予定のため、お楽しみに。

Wacom Intuos Proは3サイズがリリース予定で、Intuos Pro smallはワコムストアの価格で税込4万1580円、Intuos Pro mediumは6万2480円、Intuos Pro largeは8万2280円です。small、mediumの発売日は2025年3月26日、largeの発売日は未定です。
Amazonでも予約注文が可能で、記事作成時点でsmall、mediumが注文可能になっていました。Amazonでの価格はワコムストアと同じ。
Amazon.co.jp: 【Amazon.co.jp限定】Wacom Intuos Pro medium TPTK670K0C ワコム ペンタブレット ペンタブ プロ 板タブ Wacom Pro Pen 3 付属 Windows Mac 対応 : パソコン・周辺機器

・つづき
ワコムの板タブ「Intuos Pro(2025)」実機レビュー、利便性上がりまくったペンタブレットの描き心地は? - GIGAZINE

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in レビュー, ハードウェア, Posted by log1e_dh
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