レビュー

4K&マルチタッチ対応ワコムの最新27インチ液晶ペンタブ「Wacom Cintiq Pro 27」フォトレビュー


ワコムの液晶ペンタブレットシリーズのうち、最もグレードの高い「Wacom Cintiq Pro」に、ディスプレイサイズ26.9インチの新モデル「Wacom Cintiq Pro 27」が登場します。2022年10月12日に発売される予定の「Wacom Cintiq Pro 27」をひと足先にワコムから貸し出してもらうことができたので、どんな見た目の液晶ペンタブレットになっているのか写真を撮りまくってじっくり確認してみました。

Wacom Cintiq Pro 27:液晶ペンタブレット
https://www.wacom.com/ja-jp/products/wacom-cintiq-pro-27

◆フォトレビュー
Wacom Cintiq Pro 27が入っている箱はこんな感じ。


中身はこんな感じでダンボールと黒色の布でしっかり本体は保護されています。


中身はこんな感じ。左がWacom Cintiq Pro 27本体で、右上段にあるのが左からWacom Pro Pen 3、ペンスタンド、電源アダプタ、電源ケーブル、結束バンド、右下段にあるのが左からクイックスターターガイド、USB Type-C to Cケーブル、DisplayPort to Mini DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、DisplayPort Alternate Mode対応のUSB Type-Cケーブル。


これがWacom Cintiq Pro 27。サイズは縦379mm×幅638mm×厚さ31mmで、重量は7.2kg。リアルなカラーを再現するAdobe RGBカバー率99%、DCI-P3カバー率98%の広色域に対応し、10億7374万色を鮮やかに映し出すことが可能という高精細な4Kディスプレイを搭載しています。リフレッシュレートは120Hzで、HDRガンマにも対応。マルチタッチにも対応しているので、スマートフォンを操作するようにピンチイン・ピンチアウトなどの操作も可能です。


ベゼルは約2cmで、ちょうど親指1本分ほどの幅となっています。これまでのモデルと比べると格段にベゼルが狭くなっているのが特徴。


背面はこんな感じ。


左上には3つのボタンがあり、左から電源ボタン・OSDボタン・マルチタッチオンオフスライド。


OSDボタンを押すと、以下のようにディスプレイ関連の設定が可能となります。OSDボタンを使えば、複数のプリセットからディスプレイの色味を変更可能。


実際にOSDメニューからディスプレイのカラーモードを変更する様子は以下の動画でチェックできます。

「Wacom Cintiq Pro 27」のOSDメニューでカラーモードを変更するとこんな感じ - YouTube


マルチタッチオンオフスライドを動かすことで、ディスプレイのタッチ機能をオンオフ可能です。


背面の左右端には手で握って使えるExpressKeyがあります。


片側に4つずつExpressKeyが配置されており、ここにショートカットなどを割り当てることが可能。


ExpressKey部分を実際に手で握るとこんな感じ。


背面下部にはスリットが並んでおり排気機構もばっちり。


中央にあるカバーは……


上方向にスライドすることで取り外し可能。このカバーの下には各種I/Oポートがあります。


左側のカバー下部にあるのが、左から電源ポート、USBポート、USB Type-Cポートの3つ。


右側のカバー下部にあるのが、左からUSB Type-Cポート、HDMIポート、Mini DisplayPortポート。


天面にも排気用のスリットがあり、このスリットの間に2つの1/4インチネジ(UNC)穴があります。この1/4インチネジには、ペンスタンドや拡張テーブルを設置することが可能。


底面


左右の側面にも1/4インチネジ穴があります。


これがWacom Pro Pen 3と専用のペンスタンド。新しいWacom Pro Pen 3は、クリエイターひとりひとりの個性に寄り添えるようにカスタマイズ性を重視したペンとなっており、パーツを入れ替えたり、グリップの太さやサイドスイッチの数、ペンの重心をカスタマイズできるようになっています。


Wacom Pro Pen 3はこれまでのWacom Pro Pen 2と比べるとかなり細身です。


ペンスタンドにWacom Pro Pen 3を収めるとこんな感じ。


ペンスタンドは1/4インチネジ穴に固定可能。


固定するとこうなります。


このペンスタンドの中にはWacom Pro Pen 3用の各種パーツが収納されています。


ペンスタンドに収納されているのは、2種類の替え芯が5本ずつと、芯を取り外すためのパーツ。


替え芯が入っている紙のケースには、「STANDARD(標準)」「FELT(フェルト)」と書かれており、それぞれの素材がわかるようになっています。


Wacom Pro Pen 3のサイドスイッチ。もともとWacom Pro Pen 3に付いているものを含めると、4種類のサイドスイッチを用途に応じて使い分けることができます。


Wacom Pro Pen 3の重心を変えるためのおもり。


Wacom Pro Pen 3に取り付け可能な2種類のグリップ。


Wacom Pro Pen 3のサイドスイッチは、ペン先とは逆側にある凹みを手前に引っ張ることで取り外すことができます。


サイドスイッチは3つのボタンがついているものと、以下のようなボタンがついていないものを選ぶことができます。


さらに、ペンはくるくる回転することで頭側を取り外すことが可能。


こうすることでおもりをペンの中に入れることができます。


おもりは入れる向きを変えることでペンの重心を変えることが可能。


さらに、ペンの頭側とサイドスイッチを取り外した状態なら、グリップを装着することもできます。


その後、厚みのある方のサイドスイッチを装着して……


ペンの頭側をつければこうなります。


グリップをつけた状態で薄いサイドスイッチを装着すると、以下のようにボタンが押しにくくなるので注意。


当然ですが、グリップをつけたままでもペンスタンドにWacom Pro Pen 3を置くことができます。


◆セットアップ
電源アダプタを用意して……


電源ポートにつなぎます。


続いて電源ケーブルを用意して……


電源アダプタとつなぎ……


コンセントにプラグを挿します。


続けて、付属のケーブルを利用してWacom Cintiq Pro 27とPCを接続します。


最も簡単な接続方法は、USB Type-Cケーブル1本で済むというもの。ただし、DisplayPort Alternate Mode対応のUSB Type-Cポートを搭載しているPCを用意する必要があります。


USB Type-Cケーブルで接続する場合は、左側のカバー下部にあるUSB Type-Cポートと……


PC側のDisplayPort Alternate Mode対応USB Type-Cポートをケーブルでつなぎます。


これだけでPCからWacom Cintiq Pro 27に映像を出力可能となります。実際にセットアップしてみたところ、PCとWacom Cintiq Pro 27をつなぐケーブルよりも、電源ケーブルの長さが配置におけるネックになってくる印象でした。


あとは、Wacom Cintiq Pro 27をつなぐPCに専用ドライバをダウンロード&インストールします。ドライバは以下のページにアクセスして製品側で「Wacom Cintiq Pro 27(DTH271)」を選び、自身のPCが使用しているOSを選択して、「検索」をクリックすればOKです。

Wacom|ドライバダウンロード
https://tablet.wacom.co.jp/download/down1.html


なお、Wacom Cintiq Pro 27はワコム公式ストアのワコムストアで税込48万1800円で予約受付中。ただし、記事作成時点では在庫切れとなっています。

Wacom Cintiq Pro 27 液晶ペンタブレット - 液タブ・ペンタブ・板タブはワコムストア (Wacom)【公式】
https://estore.wacom.jp/ja-JP/category/pen-displays/wacom-cintiq-pro/27.html

・つづき
4Kマルチタッチ液タブ「Wacom Cintiq Pro 27」の専用スタンド「Wacom Cintiq Pro 27 Stand」を組み立ててみた - GIGAZINE

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

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