Steam運営元のValveが「モバイルゲームのような広告は許さない」と明言

Valveが2025年2月、Steamでゲームをリリースするための開発者向けガイドラインを更新し、モバイルゲームのような広告を禁止することを明確にしました。
Steamにおける広告 (Steamworks ドキュメント)
https://partner.steamgames.com/doc/marketing/advertising

Valve ban advertising-based business models on Steam, no forced adverts like in mobile games | GamingOnLinux
https://www.gamingonlinux.com/2025/02/valve-ban-advertising-based-business-models-on-steam-no-forced-adverts-like-in-mobile-games/
Valveは「Steamでは有料広告を一切掲載しておらず、Steamで配信されるゲームでの広告モデルもサポートされていません」と述べ、何が広告に該当するかについて明示した「Steamにおける広告」のページを掲載しました。
Steamで許可されるものが以下。
◆プロダクトプレイスメント
ゲーム内に、ゲームプレイの一部として実在のブランドや製品、人物などを登場させること。ただし、そのような描写が混乱を招くものではなく、ゲームのコンテキスト内で適切である場合に限られています。
◆クロスプロモーション
Steam内外の製品やブランドに関するバンドルやセールイベントは奨励されています。なお、他の開発者にバンドルへの参加料を請求したり、Steam上のセールページやその他のページの利用権を販売したりすることは許可されていません。
◆Steam外での有料広告
Steam外においてトラフィックの増加を促したり、キャンペーンの効果を測定するためのStoreウィジェットやUTMアナリティクスなどを使った有料広告キャンペーンの実施は認められています。
一方で広告に該当し、許可されないものが以下。
◆プレイのための広告視聴
開発者は、プレイヤーがゲームをプレイするために広告の視聴を強制したり、広告への関与を要求したりして、ゲームのビジネスモデルとして有料広告を利用することは禁止されています。Valveは「ゲームのビジネスモデルが他のプラットフォームでの広告に依存している場合、Steamでそのゲームをリリースするにはそれらの要素を削除する必要があります」と述べています。
◆プレイヤーへの価値を与える広告
開発者が、ゲーム内の広告を見たり、広告に参加したりしたプレイヤーに報酬を与えるなど、プレイヤーに価値を提供する手段として広告を使用することを禁じています。
◆他の開発者への課金
開発者が、Steam機能へのアクセスに対して他の開発者に料金を請求することは禁止されています。
Valveが禁じる一連の広告はモバイルゲームでよく見られるビジネスモデルで、海外メディアのGamingOnLinuxは「今回の開発者向けガイドラインの更新で、モバイルゲームの広告ベースのビジネスモデルがSteamでは機能しないことが明確になりました」と述べています。

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in ソフトウェア, ゲーム, Posted by log1r_ut
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