風雪に耐える岬の寒立馬を尻屋崎の越冬放牧地アタカへ見に行ってきた

下北半島東北端にある尻屋崎には、東通村の管理のもとで「寒立馬(かんだちめ)」という馬が放し飼いにされています。2024年夏に岬のあたりにいる寒立馬を見に行ったのに続いて、冬の放牧地である「アタカ」で寒立馬はどう過ごしているのかを確かめに行ってきました。

観光スポット - 東通村
http://www.vill.higashidoori.lg.jp/nousui/page400001.html

夏の様子はこんな感じ。かつては尻屋崎灯台周辺で自由に放牧されていたそうですが、近年は灯台から少し離れたところにロープで区切れた放牧エリアが設けられています。

青森・尻屋崎の寒立馬がどう夏を過ごしているのか見に行ってきた - GIGAZINE

冬は越冬放牧地の「アタカ」で放牧されています。アタカへの行き方は、東通村公式YouTubeチャンネルで公開されていた動画を参考にしました。

【青森県東通村】寒立馬の越冬放牧地「アタカ」への行き方 - YouTube

夏の訪問時と同様、できるだけ公共交通機関を利用したいのですが、尻屋崎やその先の尻屋集落方面へ向かうには東通村予約型タクシー尻屋線が唯一のルート。しかし、尻屋方面へ向かう第1便は12時発と遅めなので、今回は下北駅まで移動後、レンタカーを使うことにしました。

まずは青森駅から大湊線の下北駅を目指します。

車窓はかなりの雪模様ですが、天気はそこまで悪くありません。

下北駅近くにあるレンタカーの営業所で車を調達して、一路尻屋方面を目指します。積雪量は数cmで、道路は除雪が行き届いていて、スタッドレスタイヤ装備のレンタカーを安全運転する範囲では危険は感じませんでした。

尻屋崎の手前には日鉄鉱業尻屋鉱業所があるため、トラックの往来がわりとあります。

尻屋崎灯台方面の入口、ビジターセンター前に到着しました。

12月1日から3月末まで冬季通行止めで、ゲートは閉鎖されています。

ゲート前の道路をそのまま直進すると尻屋の集落と漁港があり、さらに進むと東側ゲートの手前に寒立馬の越冬放牧地「アタカ」があります。

尻屋漁港の入口に出ていた、アタカまでの案内看板。一瞬「残り10km」に見えてかなり焦りますが「残り1.0km」、あとわずかです。

道をまーっすぐ進むと東側ゲートがあり、封鎖されていました。

その手前、海側にこのようなゲートや仮設トイレが設けられています。ここが「アタカ」入口です。

寒立馬観察は自由に行って大丈夫ですが、「背後から近づかないこと」「エサを与えないこと」が注意点として示されています。また、ここには書かれていませんが、ペット連れの人は車から降ろさないでください。

「下北かるた巡り」の「ふ」、「風雪に耐える岬の寒立馬」の看板が設置されています。

大きなゲートは施錠されていて、車で入ることはできません。

しかし向かって右側に出入り用の手動ゲートが設けられています。

柱にかけられているロープの輪を外して、ゲートを開けます。

開けて内側に入ったら、馬が逃げないようにゲートを閉じてロープの輪を柱に引っかけておきます。

これが放牧場。広大で、寒立馬をぱっと見つけるのは難しそう……。

また、足元には寒立馬の糞がボロボロと転がっているので要注意。

今回はぱっと馬の塊を見つけることができました。

10頭強の馬たちが、風を避けるように木々のそばにじっと立っています。

1頭だけ離れたところに立っている馬もいました。

現地の様子はこんな感じ。

雪の中で寒さに耐える「寒立馬」を青森県尻屋崎の越冬放牧地・アタカで見てきた - YouTube

馬たちはほぼ動くことなく、じっと立ったまま、座ったままでした。

見学を終えたらさっと退出。ゲートを元通りに閉じて帰ります。

むつ市中心部へ戻ってきました。この大きな建物は元々は百貨店「むつ松木屋」で、2023年10月の閉店時にはテナントとして「スーパーさとちょう むつ松木屋店」と「レストラン Epic」が入っていました。その後、建物1階はバスの待合室になっていました。

しかし2024年7月29日、「松木屋食堂」がオープンしています。

メニューはこんな感じでそばとうどんが中心。右下にある牛すじカレーとやきそばは2024年12月27日(金)で販売終了となっています。

温かいそばを食べてバスを待てるのはかなりありがたいところですが、必ずしもバス待ちの人だけではなく、お昼ごはんにさっと寄って帰る人の姿もそこそこ見かけました。

松木屋食堂の年内営業は2024年12月27日(金)で終了。来年度は2025年1月6日(月)10時から営業再開だとのことです。

なお、2022年に廃止されたむつバスターミナル跡は老人ホームになっていました。