メモ

OpenAIの財務責任者が広告モデルの導入を検討中と語る


「ChatGPT」を提供するOpenAIが、新しい収益獲得の手段として広告の導入を検討していることがわかりました。どのような広告が導入されるのかは記事作成時点で不明です。

OpenAI explores advertising as it steps up revenue drive
https://www.ft.com/content/9350d075-1658-4d3c-8bc9-b9b3dfc29b26


Ads might be coming to ChatGPT — despite Sam Altman not being a fan | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/12/02/ads-might-be-coming-to-chatgpt-despite-sam-altman-not-being-a-fan/

OpenAI denies it is building ad biz model into its platform • The Register
https://www.theregister.com/2024/12/02/openai_mulls_other_revenue_streams/

経済紙のFinancial Timesのインタビューを受けたOpenAIの最高財務責任者、サラ・フリア氏は、「広告モデルを検討している」と明らかにし、「いつ、どこで導入するかは熟慮する予定」と付け加えました。

Financial Timesによると、OpenAIは2024年10月に66億ドル(約9900億円)の新たな資金を調達し、MetaやGoogleといった大手ハイテク企業から広告担当者を引き抜いているとのことです。


インタビュー後の声明で、フリア氏は「我々のビジネスは急成長を遂げており、既存のビジネスモデルの中に大きなチャンスがあると考えています。将来的に他の収益源を探ることには前向きですが、積極的に広告を追求する計画はありません」と語り、あくまでも広告ビジネスを「可能性の1つ」として検討していることを示唆しました。

OpenAIはAIを搭載した検索エンジンなどの製品から収益を上げる取り組みを強化しており、急成長するAI分野に当初から参入していた強みを生かそうとしています。

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2024年5月、OpenAIはGoogleに21年勤めた検索広告事業のベテラン、シヴァクマール・ヴェンカタラマン氏を雇用しているほか、6月にはInstagramとX(旧Twitter)で製品およびマーケティング部門を担当したケヴィン・ワイル氏を招き入れています。フリア氏は「ワイル氏と私には豊富な広告ビジネスの経験がある」とも発言しており、OpenAIが広告を打ち出すための地盤固めを着々と進めていることを示唆しています。

ただし、OpenAIのサム・アルトマンCEOはハーバード大学で行われた公開インタビューで「個人的には、広告が嫌いです。広告は初期のインターネットをビジネスモデル化する上で重要だったと思いますが、企業はユーザーのインセンティブを調整する上で根本的に誤っていると思います。OpenAIが広告を全く考慮しないと言っているわけではありません。私が好まないというだけです。加えて、AIと広告を融合させることに一抹の不安も覚えます。広告はビジネスモデルの最後の手段のようなものだと考えています」と語っていることから、広告ビジネスは選択肢としてはあるものの、アルトマンCEOの意思が尊重される限り、採用される可能性は低いと考えられます。

OpenAIはAIモデルの改良に取り組んでいますが、モデルのトレーニングにかかるコストが高いため、技術を商業化する新しい方法を模索して頻繁に資金調達活動を行っています。2024年10月には、約9700億円の資金を集めたことがわかっています。

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in Posted by log1p_kr

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