光学顕微鏡を使って撮影された生命の神秘と複雑さを写した写真コンテスト「Nikon’s Small World」2024年度の受賞作品が発表

ニコンの「Nikon’s Small World」は、光学顕微鏡を使って撮影されたミクロの世界の神秘的な美しさを捉えた写真を賞賛するためのコンテストです。そんなNikon’s Small Worldの2024年度受賞作品が発表されました。

2024 Photomicrography Competition | Nikon’s Small World
https://www.nikonsmallworld.com/galleries/2024-photomicrography-competition

◆1位：分化したマウスの脳腫瘍細胞(アクチン、微小管、核)

撮影者はオーガスタ大学の神経科学・再生医学科のブルーノ・チステルナ博士とエリック・ヴィトリオール博士。

◆2位：ピンとワイヤー間の電気アーク

撮影者はイタリア在住のマルセル・クレメンス博士。ピンとワイヤーの間で発生させた電気アークを長時間露光で撮影したもの。

◆3位：大麻植物の葉っぱ。球根状の腺は毛状突起です。内部の泡はカンナビノイド小胞です。

撮影者はKandid Kushのクリス・ロメイン氏。

◆4位：マウスの小腸の断面

撮影者はサウスカロライナ医科大学の再生医療・細胞生物学科に所属するエイミー・エンゲヴィク博士。

◆5位：タコの卵の塊

撮影者はコロンビア大学の神経生物学・行動学部のトーマス・バーロウ氏とコナー・ギボンズ氏。

◆6位：粘菌(クモノスホコリ)

撮影者はヘルシンキ大学のヘンリ・コスキネン氏。

◆7位：アンモフィラ・アレナリアの葉の断面

撮影者はゲルハルト・ヴルチェク氏。

◆8位：成体ラットの脳の線条体から採取した樹状突起棘で密に覆われたニューロン

撮影者はビクトリア大学ウェリントン校の生物科学部に所属するステファニー・ホアン氏。

◆9位：庭のクモ(オニグモ属)の巣についた花粉

撮影者はMedienbunker Produktion所属のジョン・オリバー・ダム氏。

◆10位：黒トリュフの胞子

撮影者はプラハ・カレル大学実験植物生物学部所属のヤン・マルティネク氏。

◆11位：水滴がついた腐った小枝の上の粘菌

撮影者はハンガリーのフェレンツ・ハルモス博士。

◆12位：医療用注射針についた蝶(オオルリアゲハ)の羽の鱗片

撮影者はドイツのダニエル・ノップ氏。

◆13位：緑色のカニグモ(Diaea dorsata)の目

撮影者はポーランドのヴェウ・ブラホヴィッチ氏。

◆14位：ハイドロキノンとミオイノシトールの再結晶混合物

撮影者は写真家のマレク・ミシュ氏。

◆15位：マダガスカルサンセットモス(ニシキオオツバメガ)の羽についた鱗片

撮影者はフランスのセバスチャン・マロ氏。

◆16位：胚(左)と卵(右)を持つミジンコ2匹(オオミジンコ)

撮影者はマレク・ミシュ氏。

◆17位：チャジロモグサ(Chara virgata)の生殖器官 - 卵母器(女性器)と造精器(男性器)

撮影者はスロバキアのフランティシェク・ベドナー博士。

◆18位：スズメバチに寄生された昆虫の卵

撮影者はアメリカのアリソン・ポラック氏。

◆19位：シレネの種子

撮影者はアメリカのアリソン・ポラック氏。

◆20位：マウス神経芽細胞腫の細胞分化の初期段階(アクチン、微小管、ミトコンドリア)

撮影者はブルーノ・チステルナ博士とエリック・ヴィトリオール博士。

トップ20以下の受賞作品は全部「佳作」となっており、以下のページからチェックできます。

2024 Photomicrography Competition | Nikon’s Small World
https://www.nikonsmallworld.com/galleries/2024-photomicrography-competition

なお、「Nikon’s Small World」では写真部門以外にムービー部門のコンテストも実施されており、ムービー部門の受賞作品は以下の記事で見ることができます。

顕微鏡でしか見えないミクロの世界をとらえたニコンの動画コンテスト「Small World in Motion Competition」受賞作が発表される - GIGAZINE