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Discordがメイプルストーリーの著作権を侵害するユーザーの取り締まりに奔走するネクソンからのDMCA召喚状に異議を唱える


メイプルストーリー」などで知られるゲームパブリッシャーの「ネクソン」は、インターネット上での著作権侵害に対処するためにアメリカのデジタルミレニアム著作権法(DMCA)を利用しています。ネクソンはコミュニケーションアプリのDiscordに対し、海賊版コンテンツを配布した疑いのある人物の情報開示を求めるDMCA召喚状を請求していたのですが、Discordがこれを拒否したことが明らかになっています。

Discord Disputes DMCA Subpoena, Rejects Role as 'Anti-Piracy' Partner * TorrentFreak
https://torrentfreak.com/discord-disputes-dmca-subpoena-demands-rejects-anti-piracy-partner-role-241015/


Discord fights DMCA subpoena it says would violate the First Amendment - The Verge
https://www.theverge.com/2024/10/16/24271854/discord-nexon-dmca-subpoena-copyright-piracy

アメリカの法律において、権利保有者は訴訟を直接起こさなくても著作権侵害の疑いのある人物を特定するために、DMCA召喚状を請求することができます。通常、DMCA召喚状は裁判所の書記官によって署名され、司法の監督を必要としません。そのため、権利保有者は第三者のサービスプロバイダーを通じ、著作権侵害の疑いのある匿名の人物の個人情報を入手することが可能です。


海外企業もDMCA召喚状を利用しており、ネクソンはこれを使ってメイプルストーリーやサドンアタックなどの海賊版コンテンツをDiscordで共有している人物を特定することに成功しています。ネクソンは2023年10月にもDiscordに対してDMCA召喚状を請求しており、当初、Discordは「範囲が広すぎて(Discord側の)負担が過度に大きい」として情報開示に難色を示していたものの、両社の協議により最終的にDiscordはユーザーの個人情報開示に合意していました。ところが、ネクソンが2024年5月に請求したDMCA召喚状について、Discordが強い反対の意思を示したことが報じられています。

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in ゲーム,   無料メンバー, Posted by logu_ii

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