「ディスクレスXbox Series X」をさっそく分解、新冷却システムや6nmチップが明らかに
ディスクドライブを廃したXbox Series X 1TB Digital Edition、いわゆる「ディスクレスXbox Series X」が2024年10月16日にリリースされました。YouTuberのオースティン・エバンス氏が、ディスクレスXbox Series Xを分解し、再設計されたマザーボードやチップ、新しい冷却システムなどを動画に収めました。
The new Xbox Series X is BETTER 👀 - YouTube
Microsoft’s new Xbox Series X models have a smaller chip and different cooling - The Verge
https://www.theverge.com/2024/10/15/24270805/microsoft-xbox-series-x-6nm-chip-cooling-changes-motherboard-design-teardown
これが「Xbox Series X 1TB Digital Edition」です。
価格は449.99ドル(約6万7000円)です。
本体はこんな感じ。
重さは実測約3.6kgで、約4.2kgだったオリジナルモデルより軽量です。
エバンス氏が分解を始めると、まずディスクドライブの部分が空洞になっているのが目に入りました。
さらに分解を進めるエバンス氏。
ヒートシンクが出てきました。
旧モデルと比較すると、太いヒートパイプの追加といった違いが一目瞭然です。
続いて、マザーボードを見ていきます。
従来モデルと比較すると、Xbox Series X 1TB Digital Editionでは基板上の多くの部品が簡素化されたり、更新されたり、配置が変更されたりしていることがわかります。
最も大きな違いのひとつが、6nmチップです。
チップのサイズも小型化しており、この変更についてエバンス氏は「これが意味するのは、この新しいSeries Xは製造コストが安いということです」と指摘しました。
アイドル状態の使用電力量を測定してみると、従来モデルは約61ワットでした。
これに対し、Xbox Series X 1TB Digital Editionはわずか約38ワットと、大きく省電力化しています。
一方、ゲーム中は従来モデルが167ワットでXbox Series X 1TB Digital Editionが156ワットと、アイドル状態ほどの違いはありませんでした。
分解してわかったことについて、エバンス氏は「新しいXbox Series Xには、再設計された新しい冷却ソリューションとアップデートされた6nmチップが搭載されています。より効率的であることを除けば、あらゆる意味で従来モデルと本質的にまったく同じ体験を得ることができるでしょう。つまり、消費電力を少し節約できる上に、私が知る限り、Microsoftが行ったコスト削減によるマイナスの影響はまったくないということです」とまとめました。
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