MicrosoftがディスクレスのXboxを計画中か

据え置き型のゲーム機といえばデータが保存されたディスクやカードを入れてゲームをプレイするのが当たり前ですが、Microsoftの開発する新しいXbox Oneは、完全にディスクを必要としない「ディスクレス」のゲーム機となる可能性が報じられています。

Microsoft's Building a Disc-Less Xbox One for Release in 2019 - Thurrott.com
https://www.thurrott.com/xbox/192184/microsofts-building-a-disc-less-xbox-one-for-release-in-2019

PlayStationブランドの開発・販売を行うソニー・インタラクティブエンタテインメントが、世界最大のゲームイベントである「E3 2019」に出展しないことを明らかにしました。これを受け、Xboxブランドを運営するMicrosoftはE3 2019への参加を改めて表明していますが、その中で発表されるかもしれない「ディスクレスの新しいXbox One」をMicrosoftが開発しているとITニュースサイトのThurrott.comが報じています。

Thurrott.comがMicrosoftの計画に精通する人物から入手した情報によると、Microsoftは2020年までに発売予定の「Scarlett」と呼ばれる次世代コンソールとは別に、ディスクレスのゲーム機を2019年にリリースする予定とのことです。そして、このディスクレスXbox Oneの登場は、Xbox用のゲームディスクを大量に持っているというユーザーもしっかりとカバーしています。

これがどういうことかというと、MicrosoftはディスクレスXbox Oneに合わせ、「ディスクツーデジタル」プログラムを計画しているとのこと。このプログラムは名前の通り、ゲームディスクをデジタルダウンロードに変えるというもの。Microsoftストアなどのプログラムに参加している小売業者に自身の持っているゲームディスクを持ち込むと、ディスクをデジタルダウンロード用のコードと交換してもらえるようになるわけです。

新しいディスクレスXbox Oneは、より低価格でXbox Oneを販売するための製品だそうです。Xbox OneシリーズはハイスペックなXbox One Xとスリムで低価格なXbox One Sの2モデルがあり、Xbox One Sはマインクラフト同梱版が税込3万2378円で購入可能です。Thurrott.comによると、Microsoftはこの販売価格を100ドル近く引き下げることを狙っており、ディスクレスのXbox Oneは200ドル(約2万3000円)以下になるのではと報じられています。

また、ディスクレスのXbox Oneはコスト削減のみに重点を置いたものであり、ダウンロード版のゲームではなくディスク版のゲームを購入するという従来通りの方法を好むユーザーにとっては選択肢になりません。ただし、Microsoftはかなりの数のユーザーがダウンロード版よりもディスク版のゲームを好んでいることを理解しているため、ディスクレスXbox Oneの製品化についてはかなり慎重に話を進めているとのこと。

加えて、Microsoftが開発中の「Scarlett」については、このディスクレスXbox Oneの市場での反応を参考に、ディスクドライブを搭載するか否かを判断しようとしている可能性も指摘されています。

ゲーム部門でエグゼクティブバイスプレジデントを務めるフィル・スペンサー氏のもと、Microsoftはゲーム部門に多額の投資を続けており、つい先日にはいくつかのゲームスタジオを買収したことも発表しています。

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さらに、開発中のストリーミングベースのゲームサービスが登場すれば、Xboxブランドは信じられないほど明るいものとなる、とThurrott.comは記しています。

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MicrosoftはディスクレスXbox Oneにより、Xboxブランドへの参入コストを下げることを狙っています。Thurrott.comが入手した情報によれば、このディスクレスXbox Oneは2019年春に生産をスタートさせる目標であるとのことですが、発売時期については「2019年内」とだけされています。